朝ごはんを食べながら、10/25NHKスペシャル「映像の世紀」の録画を観た。
20世紀の幕開けを告げる、華やかなパリ万博から一転して、第一次大戦へ突入して行く生の映像。
これまで、幾度、歴史で習っても、教科書の活字でしかなかった出来事が、実感を伴って迫ってくる。
「百聞は一見に如かず」
恐ろしさで、箸を持つ手が止まった。
戦後70年…
戦地へ赴いた大正生まれの父達は亡くなり…
日本にいる限り、戦争は遠くなった。
不自然な姿で折れ曲がったまま、放置された兵士の遺体…
その姿に、同年代の次男の姿が重なって見える。
彼の無事な帰りを、毎日祈りながら、母は、待っていたはずなのに…
ガス室で殺され、裸で山積みされた、ホロコーストの遺体…
一人一人に名前があったはずなのに…
眠るように横たわる、愛らしい少女の遺体を見た時…
涙がとまらなくなった。
私は、末期癌…
でも、子育てを終えた57才の私が…
十分な医療を受けたはてに「癌で死ねる」のは、ある意味「幸せ」な事だ。
まだまだ、いろいろな問題があっても…
自閉症の長男が「幸せ」に過ごせるのが、今の日本の社会だ。
その日本の社会は…
別に総理大臣が作っているわけじゃない。
小さな、小さな、一人一人だ。
一人一人が…
「自分だけが、特別な存在じゃないんだ」
「自分の考えだけが、正しいんじゃないんだ」
「自分の命だけが、大切じゃないんだ」
って、一瞬、思えたら…
「戦争の芽」が、気付かない所で、ポツンポツンって、減って行くのかもしれない。
人間って、スゴク頭がいいのに…
バカだナ~
Lead us not into temptation but deliver us from eivl.