生まれて まもない 君の寝顔

小さくて 小さくて こわれてしまいそう


「ちゃんと 息をしているのかしら?」

たしかめる私は あなたの 甘い香りに酔う


幼い あなたの寝顔

「昼間の悪戯は 全部忘れてあげる」

だって こんなに かわいいんだもの


布団を掛け直す私は ひだまりの匂いに 包まれる


「起きて! 起きて!」

てんかんで 意識を失った 少年の君


「神様!どうかお願い!」

息を吹きかえした君を 思いっきり 抱きしめる


いつの間にか 魔法が 君を大人にした

もう 抱きしめる事はない


君の寝顔を 確かめて

私は 声を殺して泣く


「神様 もうこれ以上 時を進めないでください」


ふと 気づくと 

いつの間にか 目覚めた君の 

悲しそうな瞳が そこにある