昨日はN○Kの方々が、取材にみえました。


イヤ~映像作りというのは、大変なんですネ~

8:00…早朝から、山のてっぺんにある我が家へ…

「待って!」

と言うディレクターの声を無視する自閉症の息子を追って、作業所へ…

カメラは10キロ位あるんですって…

14:00頃には、我が家へ戻られましたが…20:00撮影終了まで、ず~と立ちっぱなしですもんね~

放映されるのは…5~10分程と聞いていたので、撮影は簡単なんだろうと思っていました。

どんな、職業、世界でも、それぞれ、真剣に頑張っている人々によって、私達は、互いに支えあっているんだと、改めて思いました。


4月に出版した本が縁で、6月に、このお話を頂きました。

ディレクターのTさんと、お会いするのも、8回め…

でもね~さんざん、喋っといて何なんですケド…私、口下手なんです。

毎回、何か違う事しか話せていないようで…正直、申し訳ない。

でも、きっと、上手く編集して下さるんだと思います。


昨日今日と、TVでは、北斗さんや川島なお美さんの話題で…「癌」ばかり…


「癌」が嫌われるのは…

やはり手ごわい病気だから…

その先にある「死」がチラつくから…


誰もが、揃ったように言う…

「癌にまけるな!」

それって、生存しろって事ですよね…?

となると…私なんか、ほぼ敗北確実!

(すでに末期だし…私の「癌」マフィアみたいな顔付でピチッピチッの増殖能力!)


誰もが無意識に口にするけど…

「本当に?それが真実なの…?」

と思う事は、たくさんある。

子供が生まれると…

「五体満足で何より…」

じゃ~不満足だといけないの?


息子は「障害者」私は「癌」の上に「難病患者」

「かわいそうに…」「大変ネ」「頑張って!」

論外の「苦労争いをしたい人」は除いても…物事のわかっていない人から、そう言われると腹が立つ。


私は、そう遠くない「死」へと着実に向かっている。

息子は「障害」を抱えたまま、生きて行く。


不運な出来事かもしれない。

でも、不幸ではない。


「病」「障害」によって、それまで、当たり前に「真実」だと思ってきた事を考え直すチャンスを貰った。

「幸せ」「感謝」を感じる事が増えた。


話はそれるが…私は流行りの「プリザーブドフラワー」が好きじゃない。

(それが趣味の方スミマセン)

けして枯れないように加工された花は、皺取り整形で表情のなくなった美人のようだ。

花が美しいのは…それぞれの使命のままに、咲き、朽ちて、種となり、繋がって行くからだ。

花を見ていると…けして掴む事の出来ない時の流れを、一瞬、手にしたような錯覚を覚える。


「死はけして、負ける事なんかじゃない!」

花は私に、そう教えてくれる。