「日本人は宗教心が薄い」

などと、言われる事があるが…そんな事はないと思う。


池上彰さんが…

「日本人は生まれながらに、七五三等の神道の中で育ち、仏教で弔われる」

と言っていたが…

確かに…

盆、暮、初詣、なかなか熱心だ。

「和の心」で、互いの宗教を尊重している。


しかし、私は、6才から、ミッションスクールで過ごした影響で…

日本人としては、マイナーなカトリック教徒になった。


クリスチャンは日本人の1%以下だから…

何となく、浮いた感じは否めない。


けれど…「死」というものに向き合った時、自分の核のように根付いている「信仰」というものにも、向き合わざるを得なくなった。


皮肉な事に「周りと摩擦を起こしたくないから」と、うやむやにしてきた「信仰」こそが、「死の恐怖」から自分を救ってくれる、よすがとなった。

自分勝手な「信仰」かもしれないが…

今ほど「信仰が、あってよかった」と思う日々はない。

苦しめば、苦しむほど、「神」を身近に感じる。


でも「教会」という組織に属してみれば…

きれい事ではすまない、人間くさいドロドロばかり…

当然だろう…

「不運」「病」「死」「障害」悩みや苦しみを抱えた人達の吹きだまりだから…


迷える子羊の群れを導くはずの聖職者にも、多大な期待はもたない方がいい。

ホンネを言えば…

生活は保障され、祈ってばかりの聖職者より…

市井の片隅で…

額に汗して働く「お父さん達」命をかけて子育てをしている「お母さん達」の方が、よっぽど「神の愛」を実践している。


でも、別に気にする事じゃない。

だって、私は、この世の聖職者や教会を信仰しているわけじゃないから…


教義は難しい…私がきちんと理解して「死」を迎える事はできそうもない。

でも…私は今、この上なく「神」を必要としている。

そして…私は、子供達によって「愛」を学んだ。

また、たくさんの試練によって「神の愛」を知る。


神の前に、謙虚でいられますように…

全て、御心のままに、導かれますように…


微力ながら…

台風の被害に遭われた方々の平安をお祈りします。

アーメン


星空 Raphaela Maria 裕子