昨日のブログで、「生き方」も「強さ」も人それぞれと書いた。
「同じ景色、同じ出来事を見ていても、感じ方、考え方は、一人ひとり、こうも違うのか…」
とよく思う。自閉症の息子がいるから、なおさらなのかもしれない。
「死」というものへの向い方もそうだ。
特に末期癌患者が「死」を口にすれば…
周りの人達は、本人以上に顔付が険しくなり、「カウンセリング」「睡眠薬」「精神安定剤」などが登場する。
これ以上、心配かけたくないから、よけいな事は言わない。
生真面目に「抗がん剤治療」「丸山ワクチン」「食事療法」「呼吸法」「マサージ・灸」「ヤクルト」に至るまで…よいと思うものは、何でも、がんばってきた。
そういう性格だから、癌が治らないのかナ~?夫みたいに毎晩飲んでベロベロがいいのかナ~?(笑)
私は、2年前、骨転移が発覚した直後に、狂ったように断捨離をし(あれから、また、溜まったけどネ~笑)遺言、遺影も用意した。(あれから、また、老けたナ)
「自分が死んだ後の事なんて知~らない!」
「まだまだ死ぬわけないんだから、そんな不吉な事はしない!」
そんな考え方もアリだと思う。
私が、何でも早々と準備をしたがるのは…これまでの「病歴」と「障害児を抱えている」という事からくるんだろう。
以前は、今よりずっと手がかかった自閉症の息子を抱え、やるべき事はいつも進まなかった。
潰瘍性大腸炎はいつも突然、牙をむく。コントロールを失い、何もできない状態になってしまう状態を、くり返し体験してきた。
手術室へ向かう時は、毎回
「このまま、目が覚めないかも…」
という思いが、一瞬よぎる。
入院中に、足の付け根に巨大な血栓ができて、大騒ぎになった時には、
「意外に早く、突然にきたナ」
「死」へのシュミレーションを繰り返してくると…
目をそらさず「死」と向き合いたいと思う。
「命」と「死」は、あまりにも、似ている。
とても荘厳で、これ以上ない真実だ。
けして、生きる事をあきらめたりなんかしない!!
でも、「死」と向き合う事は…
「自分と向き合う事」
「自分の人生を見つめる事」
神様、私という「命」を与えた時と同じように、感謝のうちに「その時」を迎えさせて下さい。
(でも、まだ、ず~~と先で、お願いします。)
裕子