自閉症は生まれつきの脳の機能障害です。

コミュニケーションが苦手、特定のものにこだわりを持つ等といった特徴があります。

「自閉症」"Autism”と言われるようになったのは、1940年代カナーの論文からです。知的に遅れのない自閉症を「アスペルガー」遅れの有無にかかわらず、天才的な能力を持つ自閉症を「サバン」と言います。アインシュタイン、エジソン、コナン・ドイル等、「サバン」ではないかと言われています。


うちの長男は「ただの自閉症」…てか…障害者手帳の判定は「重度」 現在26才、福祉系のお弁当屋さんで毎日働いています。


彼を見ていて…まだ幼い自閉症のお子さんをがんばって育ているお母さん達に伝えたい事が三つあります。


一つめは…先が見えなくて毎日が不安だらけだと思うけど…自閉症児であっても、少しづつ少しずつ、確実に成長して行くという事。激しい問題行動も成人し、年を重ねるごとにおさまって行きます。長男が幼い頃、そう知っていたら、もう少し子育てを楽しめたのに…と思います。


二つめは…自閉症という障害の下に隠れた我が子らしさを見逃さないで欲しい…障害や病を負うと…「自閉症だからこういう子」って一括りにされちゃう。そ~んなはずないですよネ。「自閉症」でも一人ひとり違うんです。それを解って…ここをのばす、ここは叱る、ここはノビノビ…それができるのは学校の先生じゃなくて、親だと思います。大変だけど…ず~と続くわけじゃないんです。自閉症児でもやがて巣立って行きます。


三つめは…我が子の障害を心底受け入れられるようになるまでには、なが~い時間がかかるケド…正面から向き合って!(デモ疲れた時は休み休みネ…)「イヤな事は考えない」という生き方もあるけど…それじゃあ自閉症児は育てられない。偉そうな事は言えない…私は恥ずかしいほど未熟な母親だったけど、長男のおかげで「自閉症」だけじゃなく「人生」の勉強をさせてもらったと思っています。



な~んの力にもなれないケド…がんばっている自閉症児のお母さん達…心から…ガンバレ~ベル


裕子