私がセラピストになる前のことですが、以前住んでいたマンションの前に高くて大きなマンションが立っていました。

ある時から台風や強風の日はその目の前のマンションが崩れてこちらに倒れてくるのではないかととても怖くなってきました。

それまではまったくそんな恐怖心などありませんでした。

いったいどうしてこうなったのだろうと、何故だか分からず悩んでいました。

 

そう悩んでいるうちに、以前から興味のあったセラピストになろうとスクールに通うことにしました。

勉強しているうちにその恐怖の理由が分かってきました。

私の中に気付かないうちに自分を変えたいという変身願望が芽生えてきていたのです。

ところが変わるのが怖いのです。

今までの自分がいなくなるのですから、未知の領域に踏み出すことになる訳です。

人は誰でも慣れた環境が大好きです。

 

私の恐怖心は自分が崩れてしまう、変わってしまう、どうしようという心の叫びだったのです。

ビルが私を表していたんですね。

 

クライアントさんは自分の人生をもっと良くしたいと思ってセラピーにいらっしゃいます。

良くなるには今までと同じではダメです。

何かを変えないと周りは変わりません。

変わるのは確かに恐怖心が伴いますが、その先には今よりもっともっと明るくて楽しい人生が待っていますよニコニコ