4月に入り、新しい環境になった人もたくさんいらっしゃるでしょうね
風はまだ冷たいけれど、すでに陽射しは春に…
そんなウキウキするような季節にも全く関係ない生活を送られている人もいらっしゃいます
今日の記事は少し真面目に・・・
先日の夕方のこと
道端の電話ボックスの前に、高齢と思われるご婦人がボーっと立っていらしたんです
誰かと待ち合わせなのかと思ったのですが、それにしては時間が遅いな…って通り過ぎようとした時
「すみません」と声をかけられまして
「電話をかけたいのですが…」
と、そこで少し間が空いて
「かけかたがわからないんです」とおっしゃいました
高齢と言っても、1人で外できるくらいなのに電話がかけられない?
その時に、ふとそんな疑問を感じたのですが、見た目も話し方もどこも変じゃなかったので何かの理由があるのかと思い
「じゃ、私がかけてあげましょうか?」と言って電話ボックスに入って番号を聞いたら
「…あの、警察にかけたいんです」と言われ
「家に知らない男の人が入ってきて、怖くなって逃げてきたの」と驚きの発言をされました
でも、そんな大事件が起きた割にはボーっと立ってたし、慌てているようには見えなかったので
これは、何かおかしい…と思い
「お家はどちらですか?」と聞くと一瞬戸惑ったあとに、背後を指差してコッチですと…
その時には、このご婦人はご病気だなと確信したのですが、これからどうするか迷って警察に連絡しようかと思っていたら
「お母さん!」と呼ぶ声が聞こえて親族と思われる女の人がかけてきました
そして
「どうも、ご迷惑をおかけしました」
と言い私に深く頭を下げてそのご婦人を連れて行かれました
このご婦人・・・
おそらく、痴ほう症(イヤな病名だけど)かと思われますね・・・
きっと、1人にしている間に家に義理の息子さんか誰か男の人が帰ってきたのでしょう
でも、誰かわからなくて怖くなって逃げてきたんでしょうね
娘さんが、ご婦人を連れて行かれる後ろ姿になんともいえない気分になりました
世間では、春がきてほのぼのウキウキした気分で浮き足立っているのに
あの親子にとっては春のうららかさなんて遠いものなのかもしれない
人は、病や老いは避けて通ることはできない
だけど、それをも受け止めて生きていくんですね
桜がやっと咲きほころんできた、今日に出会った現実
でも、憐れみや同情の気持ちではなく
みな人生の時の途中を
懸命に生きて
やがて天に帰って行く
諸行無常なんですね
今年の春は、二度とめぐっては来ない・・・
そんなことを深く考える春の夕暮れでございました
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