【こわくさい】

  • 意味
    生意気だ。大人っぽい。こましゃくれている。利口だ。

  • 使用例
    あの子はなかなかこわくさいこと言うね。
  • 背景
     「こうばくさい」とも「こばくさい」とも言う。[b]音と[w]音との交替によるものである。「こうばく(な)」という語もあるが、富山市近在ではこれはあまり聞かれなく、砺波市近在では今でも聞かれるとのことである。
     「こうばく(な)」や「こわくさい」の「こわく」は、『日本国語大辞典』によると、「鴻博(学識の豊かなこと)」から生まれたとしてある。とすれば、由緒ある語ということになる。もっとも、目もとのりりしい赤ん坊を見て「なんちゅうこわくさい顔しとるがいね。」と言うことがあるが、これなどは「利口だ。りりしい」の意味を素直に表しているとみなしたい。しかし、ほとんどの場合は「子供らしくなく生意気だ」の意で用いられる。特に、大人が子供の出しゃばりを押さえるのに使われることが多いが、子供にとってはあまりありがたくない語である。こう言われたら素直に引き下がれないのが普通でなかろうか。
     なお、「こうばく(な)」は金沢市近在でも使われるが、「こわくさい」「こばくさい」は富山県のみで用いられる語のようである。