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ミニサイズのガジュマルがのびて天辺は
いまや人の座高とおなじ位置
陰をなし風そよぐ野にあって
この木にキジムナーが棲む大樹となるためには
あと何年の月日を待たねばならぬのか
そろそろ地植えしなくては
こいつは日陰が好きなのさ
と人は言うばかりでベランダに
置かれたこともなし

切り花 鉢植え それ以外の本来の生き方は
この木にも花にもあった筈
いつも隣の庭 彼方の山々を眺めては
遠い琉球や生まれた遠い大陸を思いやる

瑠璃色の空と灼熱の陽の射す
水や空気そして時間のありあまる海の見えるところ
海は時間を飲み込んで
岸に寄せる波は風を伴って
そこに生きていたこともある

そこに育つための条件は
人が準備してくれたもの
か細い枝に釣り合いがとれない
ここに住めよう筈もない
棲んでいるのは誰

いいえ 現在では沖縄の妖怪・精霊として
棲みにくく
こんな姿で
全国的に定着しているのだ
ソリダコとガーベラは短い命を
ガラス容器に納まって今輝いている
ガジュマルはまだ来ない長い時間を待ちわびている


津波に流されてきたわけでもないのに
こうして今も望みどおり
目の前にも在る

登場者 沖縄出身ガジュマル
アフリカ出身ガーベラ
北米出身ソリダコ
能登ガラス工房の花瓶
見えないけどキムジナー そして私
椰子の皿に乗ったアスパラガス
現住所南向きの2階の窓辺