海辺の戀(うみべのこい) 佐藤春夫 丸々暗誦してる唄はあまりないけど、こんな唄など覚えておきたいひとつです・・・・。 『海辺の戀』 佐藤春夫 こぼれ松葉をかきあつめ をとめのごとき君なりき、 こぼれ松葉に火をはなち わらべのごときわれなりき。 わらべとをとめよりそひぬ ただたまゆらの火をかこみ、 うれしくふたり手をとりぬ かひなきことをただ夢み。 入日のなかに立つけぶり ありやなしやとただほのか、 海辺の戀のはかなさは こぼれ松葉の火なりけむ。 ※これは、ご存知のとおり谷崎潤一郎の夫人の千代子との恋を唄ったもので童のように ほのぼのとけなげな恋唄だが、道ならぬ恋の二人です。