




貧乏画家に恋をした彼女は、古パンしか買わないその客に心配りのサービスで、ある日
パンに
ナイフを入れてバターをこっそり塗って渡した・・・・・・のだが。
その男ブルムバーガーは実は新しい市役所の設計のコンペに応募しようとせっせと三ヶ月
間も一生懸命に取り組んでいたのでした。
そう、彼女の片思いの相手は貧乏画家ではなく、パンを消しゴムのように使い鉛筆の下書き
を消すために使っていたのです。彼女の塗ったバターで台無しになった設計図は彼をカンカン
に怒らせ、片思いの恋はこうして破局した。
O・ヘンリのあらすじはおよそこんなであった。
世の中うまく出来すぎた恋話があるけど、こうした善意の心が大失敗という例は身につまされる。
小さなお世話が大きなお世話になってしまったというのは、なんともはや・・・・・。