猫を捨てた方へ | Mela☆山の中に住む犬。

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山の中に住む7匹の野犬家族。その出逢いから始まる保護活動の足跡。

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猫を捨てた方へ

 
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あなたが捨てた猫たちは、私が保護しました。
 
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小さな体を寄せ合って、物音一つ立てずにじっとしていました。
 
何が起きているのか、起こるのか、わからない恐怖に怯えているようでした。

 

このコたちは、あなたの飼い猫が産んだのですか?

近所の野良猫が産んだのですか?

 

ダンボールにそっと張られたガムテープ。

このコたちが、外に出て危ない目に合わないように、いなくならないように張ったのでしょうか?

 

川に流したり、人気のない山の中ではなく、人目につく場所、確実に誰かが気づくであろう場所を選んだのは、このコたちを誰かに保護してほしいという思いからですか?

 

深夜や早朝ではなく、日中に遺棄したのは、このコ達に寒い思いをさせず、なるべく早く保護されるようにと思ったからですか?

 

あなたは、その配慮ができる程には、このコたちのことを考えていたのではないですか?

このコたちに罪悪感や後ろめたさを感じることができる人なのではないでしょうか?

 

遺棄という罪を犯す前に、周囲に相談をしてみてください。

まずは、お住まいの地域の市役所でかまいません。

産んだのが、あなたの飼い猫ならば避妊手術を行ってください。

地域によっては、市から助成金が出ることもあります。

野良猫であれば、どう対処していけばいいのか、相談してみてください。

 

あなたにとって不要な命も、誰かのかけがえのない宝物になる日が来ます。

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猫を好きな人ばかりではありません。

当たり前ですが、苦手な人、嫌いな人もいます。

野良猫問題、殺処分問題は動物好きな人たちの力だけでは解決できないと思います。

苦手な人、嫌いな人にも、社会の問題として考えてもらわなければならないことだと思います。

 

遺棄する人を非難するだけでは事態は変わりません。

遺棄する程、困っている人の相談に乗ること、行政という相談場所を教える…それだけでもいいのです。

 

行政=殺処分…のイメージ。

たしかに、行政引き取りとなれば、殺処分対象になる可能性はあります。

それよりは遺棄の方が生きられる可能性が…と思っている方もいるかもしれません。

結果を見ずに、希望だけを妄想して罪悪感は薄いのかもしれません。

しかし、実際は、遺棄された動物には、遺棄されたその瞬間から死の危険が迫っています。

遺棄の方が、余程残酷ではないでしょうか?

 

遺棄するために時間を割くことができるのなら、その前に電話一本かけてみませんか?

それだけで解決できるわけではないでしょう。

しかしそれが、解決に向けた一歩です。

 

猫が好きか嫌いかではなく、ご自分の住む地域の問題として、社会の問題として、好きな人も嫌いな人も一緒に考えていきませんか?