日本の夢をかなえる。いよいよ今夜、凱旋門賞(G1、芝2400メートル=ロンシャン)が発走する。オルフェーヴル(牡4、池江)に騎乗するクリストフ・スミヨン騎手(31)は日刊スポーツに独占手記を寄せ、日本への思いと勝利への執念を熱く語った。 日本のためにも勝ちたい。私の心の中には今、そんな強い気持ちがあります。オルフェーヴルが3冠馬となった昨年には、3月に地震や津波でたくさんの方々が亡くなりました。私がほんの数カ月前まで短期免許で滞在していた日本で、です。テレビで被害の様子を見て、言葉を失うほどのショックを受けました。
ちょうどその直後に、デムーロ騎手の乗るヴィクトワールピサがドバイワールドカップを勝ちました。
あの快挙は、日本中に希望や感動を与えたと聞いています。同じように今回のオルフェーヴルも、日本のみなさんの夢や期待を背負っていることでしょう。今日はなんとかベストの騎乗をして勝利に導き、みなさんと夢を分かち合えるよう最大の努力をしたいと思っています。
もちろん、自分のためにも勝ちたいです。私はベルギー生まれですが、14歳の時に両親のもとを離れてフランスの競馬学校へ入りました。
お母さんは反対しましたし、つらい決断でした。それでも迷いや寂しさを振り切れたのは、フランスの競馬こそが世界で最もハイレベルだと感じていたからです。そして今も、その思いは変わりません。だから、私にとって世界最高峰のレースといえば、米国のBCでも英国の「キングジョージ」でもなく、やはり凱旋門賞のです。私はダラカニ(03年)とザルカヴァ(08年)で2度制していますが、勝った瞬間には、世界一になった気分にひたれるのです。
その凱旋門賞を制する資格を持っているのがオルフェーヴルです。今までに私が乗った馬の中でも最高レベルに値する1頭ですし、勝てるだけの力を持っていると断言できます。乗る前には難しい馬だという評判を聞いていましたが、そんなことはありません。知性があって賢い、素晴らしい能力の持ち主です。フォワ賞の時と比べても、さらにいい状態になっています。こうした馬を任されることは、プレッシャーを感じるよりむしろ、誇りに思います。私にとってもエキサイティングな挑戦です。
日本でテレビの生放送があることも、私のモチベーションを高めてくれます。以前にも書きましたが、今夜はぜひ、みなさんの周りで競馬を知らない人にも「日本を代表する馬が、世界一のレースに挑戦するんだよ」と声をかけて、一緒に応援してください。みなさんと一緒に喜び合える瞬間が訪れると信じて、精いっぱい頑張ります。(以上日刊スポ-ツより抜粋)
今までの日本調教馬の凱旋門賞の最先着馬はエルコンドルパサ-(98年)ナカヤマフェスタ(10年)の2着です。
正直昔みたいに「無謀な挑戦」と思える時代は終わりました。
しかし世界は広い。
あのディ-プインパクトでさえ3着に敗れたのがこの「凱旋門賞」です。
今回のオルフェ-ヴルの勝機は、大外枠でなければ十二分にあったのですが、
まさか大外に入るとは
でも決まったものは仕方ない。
「幸い転じて福となす」かも知れないとポジティブに考えましょう。
そしてスミヨン騎手の技術と「日本の為に勝ちたい」気持ちがその大外枠のハンデキャップを克服してくれるはずです。
最大のライバルは世界一の騎手フランキ-・デット-リ騎手が騎乗の英国2冠馬キャメロットではないでしょうか?
この騎手に乗り替わると5馬身前に馬が速くなると言われるとんでもない騎手です。
凱旋門賞のテレビ中継は本日のフジテレビ系列「Mr.サンデ-」内で23時頃から中継予定です。
今夜、オルフェ-ヴルが先頭でゴ-ルする事を祈りつつ応援します。
頑張れ!オルフェ-ヴル!