23年の世界成長率1.7% 世銀が大幅下方修正、日本1%

 

【ワシントン共同】世界銀行は10日発表した最新の世界経済見通しで、2023年の世界全体の実質成長率を1.7%と予測した。先進国の中央銀行による利上げや長引くロシアのウクライナ侵攻などが響き、22年6月時点の前回予測から1.3ポイントの大幅な下方修正となった。日本は0.3ポイント引き下げ、1.0%を見込んだ。世界経済悪化による貿易の縮小などが打撃となる。

【グラフ】政府は23年度の成長予測を1.5%に上方修正 GDP額は過去最高

 世銀によると、23年成長率は過去約30年で、リーマン・ショックの影響を受けた09年と新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞した20年に次ぐ3番目の低水準となる。