小説「妄想ガール」1 | *Natural Mind*~ 自分らしく生きていこう~

小説「妄想ガール」1



時々、ふと思うことがあるの


これが、あたしの妄想の中の恋愛なのか、


リアルな恋愛なのか。



だって、今までは、妄想どまりだった恋が


リアルな恋になってしまっているのだから


そう、一ヶ月前のあたしは


まだ「妄想ガール」だったんだから。


なぜこうなったかは分からないの



分かることは、いま、あたしの目の前には


妄想の彼だった人が、現実の彼なんだから。



まずは、一ヶ月前の話をしなくてはならないので



今から一ヶ月前のこと



あたしは、大学卒業してから、結局、一般企業には、就職しないまま


大学時代からバイトしていた、小さなカフェのマスターに、


どうしてもやめないでほしいといわれたので


マスターの熱意に負けて、そのままズルズルと・・・。


親は何のために大学にいかせたかわからないといわれ


あれから親とも疎遠がちになっていた。



マスターは、孝治さん 35歳


そう、孝治さんには、とってもかわいらしい奥さんがいたんだけど


やとっていた大学生と奥さんは


突然行方をくらませて


あとから離婚届けが郵便で届いていた。


その一部始終に立ち会ってしまったあたしは


孝治さんがひとりで切り盛りするのは、大変だし


とりあえず、次に誰かいい人がお嫁に来てくれるまでは


働こうと思っている。


同情もあるけど、たぶんこのカフェと、マスターの孝治さんの人柄が


好きなんだと思う。



一ヶ月後のあたしと孝治さんが?



いえいえ、違います。



孝治さんとは、そうゆう仲ではないのです。


少しは妄想恋愛では登場してきましたけどね。



じゃぁ誰かって?



マスターには悪いけど、もっと素敵な人。



ここの常連のお客さんの一人なのです。



亮さん 27歳 カフェの近くの一流企業に勤めている。


会社が休み以外は、毎日、朝、このカフェへ来て


モーニングを頼む



会話なんて、ほとんどないはずだった関係



妄想のなかでは、恋人ですからね。



ラブラブな会話ですよ。



そう、あたしの妄想彼氏の一人だったんです。



つづく