朝食のときに、夫が
「今日は早く帰るから、夕飯はハンバーグにしてよ」
少年のような顔で、笑顔をみせながらはなす。
結婚して3年が過ぎている。
普通なら子供がいてもいいんだろうけど
なかなか恵まれないまま時は過ぎていた
夫、倉元 隆は 32歳 某有名企業のサラリーマンで
仕事もバリバリこなす、営業成績もNO1
将来有望視されている
あたしは、隆の営業先の事務をやっていた。
あたしの会社でも、彼の存在は、有名で、
彼のことを好きだと思う人は何人かいたくらいだ。
あたしは、ひそかに思うタイプで、行動に移す人たちと
比べれば、縁遠い存在だった
隆との出会いは、偶然、街に出かけたときに、道で隆から声をかけられたのが
きっかけで、急接近し、結婚にまで発展していった。
隆は、あの時のことを、後に、話てくれた。
「営業先では、顔はしっていたけれど、話もしたこともなかった
でも、偶然に、街で出会って、あったときに、営業先でみる姿と街で会ったときの君との
ギャップとなんだか心を奪われてしまったんだ。だから声をかけたんだ。」
そんなうれしいことを、時々思い出せば話をしてくれる。
夫婦仲も、周りから羨ましいといわれるくらいの仲で
その日の朝の会話もいつもと変わらない会話だった
あたしは、隆と結婚してからは、仕事をやめて、専業主婦として
隆にいい奥さんでいようといつも、完璧でいようと
毎日がんばっていた。
ここ、数ヶ月、仕事で遅くなる日が続いていたので
夕飯も遅い帰りを待っている日々が続いていた
ただ、ここ最近は、今日は、職場で食べて帰るからという
連絡が続いていたので、
一緒に食べるのは久しぶりだった。
今日もいつもの予定であれば、近くのスーパーへ買出しというところだが
久しぶりの一緒の夕飯だから
少し高めのお肉のひき肉を買いに行こうと、おいしいと評判の肉屋さんへ
少し、家からは、離れているけれど、
電車に乗って、出かけていった。
お肉屋さんでお肉を買って、その近くのスーパーで、ほかの材料を調達して
さぁ帰ろう・・・
駅へ向かっていった
そのまま駅へまっすぐ行く予定だったけれど
駅へ戻る途中に雑貨屋がOPENしていた
ディスプレイの雑貨が目にとまり、
店の中へ入っていく
かわいい雑貨や小物、アクセサリーが並んでいた
ぐるぐる店内を回り、一通りみたところで、
ふと、店の外を見ると、
隆の姿があった
思わず、うれしくなって
後ろから駆け寄ろうと、
店を出て、追いかけていった。
店を出て、
隆の名前を呼ぼうとした瞬間
隆の前から、見知らぬ女の人が
現れて
二人で手を組んで歩きはじめた
あたしの目の前におきた出来事にボー然としながらも
あたしの足は、隆の後を追っていった
でもその足は、途中で止まってしまった。
あたしは、隆がラブホテルの入り口に吸い込まれていくのを
固まったまま見ていた。
あたしは、隆がラブホテルに女性と腕を組んで入っていくという
現実を理解するのに、しばらくの時間をようした
あたしの中で、何かがはじけとぶような音がした。
気づいたら、マンションの屋上で、あたしの中の時をとめていた。
第2話へ続く・・・
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