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【ムジカから出版のお知らせ🎶】朝夕めっきり涼しくなりました。丘のうえ工房ムジカから、葛原りょう責任編集の単行本第3弾の刊行をお知らせいたします!!
今回ご紹介するのは、山岳俳句という新境地を拓いた干野風来子(ふうらいし)さんの第三句集、『シェエラザード』。

落鮎のいのちの余白残しけり
一ひら二ひら雨に歩けばまゆみの花
深入りはするなと友が炭をつぐ
風不死岳の裾野秋冷風生れて
神名備の山恋すれば冬桜
(本文より)

登山家ならではの視点で詠んだ句や、亡き母の姿が美しく甦る一連の句にも惹かれます。
ところどころ、五島高資氏による英訳が、きらりと光ります✨
タイトル、シェエラザードは、干野さんが少年の頃、母に買い与えられたレコードの一曲から名付けたそう。
また、「遍照の彼方に」と題した散文も収められています。それぞれ違う時期に書かれた2つのエピソード。山岳の魅力と、ちょっと不思議な体験…、少年の目に映る山、年月を経て登る山、読み比べるのもまた本書の楽しみです。

「生きている証」として俳句を詠みつづけ、千夜一夜物語を語り続けるように俳句によって命を繋ぎとめてきたという干野さん。
ずしりと重みのある句集『シェエラザード』の次は、どんな境地に進み行かれるのか、今から期待が高まります。

全国書店からご注文ください!

句集『シェエラザード』
干野風来子・著
2017年8月13日発行
丘のうえ工房ムジカ
定価1800円+税

題字:滝沢汀
英訳・帯文:五島高資
跋文:佐怒賀直美
装丁:北澤眞人

なお、『大衆文藝ムジカ』05号は、2018年春以降の発刊予定です。丘のうえ工房ムジカでは、自費出版のご相談を随時承っております。また、雑誌の刊行資金のためにご寄付を募っております。
これからも皆さまに寄り添う魅力ある文藝の活性化のため、全力をあげて参りますので、応援を賜りたく、よろしくお願い申し上げますm(__)m

丘のうえ工房ムジカ
葛原りょう拝
颯木あやこ拝