◉認知の傾向と教育のあり方 Ⅲ『認知の傾向と発達の傾向の関連性』

📙認知の傾向と教育のあり方 Ⅲ📙

🦇認知の傾向と発達の傾向の関連性🦅

…🐸家庭環境や勉強のさせ方でも認知の発達に差が出る！🐸

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子供の成長には、個人差がありますので、個々の成長の段階によっても、幼いタイプの子は「視覚空間型」が強く、成長が早い子は「視覚言語型」の認知が早くから発達します。

また、家庭環境によっても差異が現れ、愛情たっぷりに育てられている子は、「聴覚言語型」の認知が著しく発達しますし、スポーツや体験型の習い事を多くしている子は、「視覚空間型」の認知の発達が著しいでしょう。

1人遊びや読書の経験が豊富な子は、「視覚言語型」の認知が良く発達します。

また、発達の傾向が認知の傾向に影響を与えます。

「ADHD」傾向の子は、衝動的に危ないことでも行動して失敗を繰り返す中で、「視覚言語型」の認知が強くなることが多く、「アスペルガー」傾向の子は、一つのことにのめり込み、熟考する中で、自分なりのこだわりや法則を見出そうとしますから、「視覚言語型」の認知が強くなります。

さらに、その逆も然りで、「視覚空間型」の認知が強いタイプの子や、「聴覚言語型」の認知が弱い子は、相手の話を聞くことが不得意で、やってみて認知を獲得する成功体験を積む中で、思いついたらやってみる、ということを我慢する能力の発達が遅れ、「ADHD」傾向に進むことがあるでしょう。

また、「聴覚言語型」の認知が弱く「視覚言語型」の認知が強い子は、他人とのコミュニケーションが億劫になり、本を読んだり自分なりの考え方にこだわり、空気を読む、相手の気持ちを理解するという能力の発達が遅れ、「アスペルガー」傾向が強まることがあるでしょう。

「聴覚言語型」も良いことばかりではありません。これが強い子は、先生や親から口頭で教わるとわかりやすい、楽しい、という体験が多いので、自分で調べたり考えたりすることは面倒だ、と、読書嫌いになったり、調べたり作業をすることが嫌いになったりすることもあります。自分でよく考えずにすぐに聞いてしまうということもあるかもしれません。

何でも同じことを聞いてしまうのは、「視覚空間型」の子や、「ADHD」の子に多く見られます。こちらは、聞くのが好きというよりも、質問して、相手が答えても、集中力がないため、聞いて理解出来ないのです。

また、「アスペルガー」や「視覚言語型」の子もよく質問をします。「アスペルガー」傾向の子は、微妙なニュアンスや、常識的なことが理解できないうえに、質問のタイミングという空気が読めないとこらから、「視覚言語型」は、そもそも言葉で長々と喋られても、流れや全体像を掴めず、理解出来ないので、結果、同じ質問を繰り返します。逆に質問自体をやめて、自分で調べたり自分で勝手に考えて自己完結してしまったりすることもあります。