今まで色々な場面でこんな私が選ばれる事はきっとないだろうと諦めて生きてきた。

それは少しずつ私の自信を蝕み
私はすっかり未来に希望の持てない人間になっていった。

過去から少しずつ積み重ねた暗いものは
時々ひょっこりと私の前に顔を出す。

「やぁ、忘れちゃいないだろうね」

そこからずるずると引きずり込まれる。

昔の私だったらそこから自分のご機嫌をとるのに色々足掻かなければならなかった。
お酒を飲んだり、とにかく沢山泣いたり、しなくていいような事もしなくてはならなかった。


今の私は昔よりずっと早く立ち直れるようになった。

夫が贈ってくれた婚約指輪をつけて夜眠ること
夫とお昼寝をする事

「この人が私を選んでくれた、こんな私を」

夫が婚約指輪と共にプロポーズをしてくれたあの日を思い出すと途端にじゅわっと温かい気持ちが体を満たす。
大丈夫、私は立ち上がることが出来る。

他者から認められる事、選ばれる事

私に1番必要なものを知るのにとても時間がかかったけど見つけることが出来て良かった。