ETV特集
「最北の無人駅 ・抜海駅が語る激動の時代」
を観ました
最北の無人駅として鉄道ファンに親しまれてきたJR宗谷線・抜海駅。今年3月、100年の歴史に幕を下ろした。寒風吹きすさぶ北の地で、駅が見つめてきたのは、激動の時代を生きる人々の姿。万歳三唱の中、戦地に赴き、無言の帰郷となった少年。亡き夫を思い続ける99歳の女性。駅近くで起きた凄惨な事件。民営化の波にさらされた国鉄マンたち…。“最期のとき”を迎える前、駅は何を思うのか-。駅が語る100年の物語
(番組紹介より抜粋)
市井の人々の人生が
時代の影響をいかに受けるか
どうする事もできない
悲しみと苦しみに
胸が締め付けられました
昭和33年、駅近くで起きた凄惨な事件は
「恩を仇で返す」という最悪な事件ですが
犯人もまた戦争の犠牲者でした
昭和62年、国鉄の民営化に伴い
沢山の人々が職を失ったことは
当時ニュースで報道されていましたが
何十年も経った今、若かった頃の自分が
いかに想像力に乏しかったかを感じます
年齢を重ねるに伴い
世の中の不条理を知り
私たちは誰しも
時代の影響を受けて生きざるを得ないことを
実感しています
美しい利尻富士を背景に
100年間じっと人々を
見つめてきた抜海駅
淡々と語られる
現在もその地で生きる
人々の姿は強く優しく
心打たれるものがありました
ドキドキハラハラする
刺激的なストーリーや
ラブロマンス
そんなドラマや映画は
人々の楽しみです
しかし時には
ドキュメンタリー番組に
心揺さぶれます
創作ではない
現実が語る真実
真実のもつ重み
人間の喜びと悲しみを
よく分かっていたであろう春馬さんに
このようなドキュメンタリー番組の
ナレーションを担当して欲しかったと
改めて感じました