~ひとり言~
※あくまでも憶測です。また2000年頃と現在では状況がかなり違います。
トンネル内の環境に興味をもったので調べてみた。
なお今になっては、トンネル内の有害な物質(ベンゼン)濃度がわからないので。
過去の報文(研究結果)を利用して、トンネル内の有害物質(ベンゼン)暴露濃度を憶測してみた。
利用した報文は2つ。2000年頃の報文です。
① 国立研究開発法人国立環境研究所の報文
「一酸化炭素濃度を用いたベンゼン濃度の推定方法」
② 国立研究開発法人土木研究所の報文
「トンネル内排気ガス実態調査」
他、第3章 トンネル機械設備 - 国土交通省近畿地方整備局
(www.kkr.mlit.go.jp/plan/jigyousya/technical_information/consultant/binran/etsuran/qgl8vl0000005eg7-att/sekkei05_03.pdf)
(1)ベンゼンの暴露濃度の憶測
ベンゼン暴露濃度の憶測には、国立研究開発法人国立環境研究所の報文を利用した。
ほか国土交通省近畿地方整備局のトンネル換気設計要領の設計濃度を参考にした。
報文名は、「一酸化炭素濃度を用いたベンゼン濃度の推定方法」
報文には、一酸化炭素濃度とベンゼン濃度の回帰式が記述されている。
この回帰式(下式)に一酸化炭素20ppmと40ppm 、設計濃度100ppmを代入する。
※ なお下記(2)一酸化炭素の濃度で、20ppmと40ppmを代入した理由を記載している。
・CO濃度(X)とベンゼン濃度(y)の回帰式y=5.74X+0.13(R2=0.793)
・CO濃度(X)10ppmのとき、ベンゼン濃度(y)は57.53μg/m3
・CO濃度が20ppmのときは、114.9μg/m3(約0.04ppm)
・CO濃度が40ppmのときは、229.7μg/m3(約0.08ppm)
・CO濃度が100ppmのときは、575.3μg/m3(約0.18ppm)
大気の汚染に係るベンゼンの環境基準値と比べると。
・大気の汚染に係るベンゼンの環境基準値は、3μg/m3(0.001ppm)
・CO濃度が20ppmのときは、環境基準値の38倍
・CO濃度が40ppmのときは、環境基準値の77倍。
・CO濃度が100ppmのときは、環境基準値の192倍。
(2)一酸化炭素の濃度
一酸化炭素濃度は、国立研究開発法人土木研究所の報文を参考にした。
報文名は、「トンネル内排気ガス実態調査」
報文には、煤煙濃度と一酸化炭素濃度の関係について記述されている。
この調査結果をトンネル内の一酸化炭素濃度として利用した。
参考とした内容は下記のとおり。
・煤煙濃度が40%の時には、COは濃度20ppm程度。
・ただし、交通量が極めて多い特殊な条件下のトンネルで、自然風の風向・風速によっては、煤煙濃度が一時的に現在の設計濃度である40%を下回る場合があり、このような状況下では、CO濃度が40ppmまで一時的に濃度が高くなる。
※ この一酸化炭素濃度20ppmと40ppmの数値を利用して、有害な物質(ベンゼン)濃度を憶測した。
(3)まとめ
下記の値を比較してみた。
① 過剰発がん生涯リスクレベルと対応する評価値(公社)日本産業衛生学会勧告値
② 大気の汚染に係るベンゼンの環境基準値
③ 憶測したベンゼン濃度値
比較するため、下記のようにとりまとめた。
字が憶測したベンゼン濃度値。
1 ppm ・・・10-3(1,000人に1人)/公益社団法人日本産業衛生学会勧告値
0.18ppm(トンネル内のCo濃度が100ppm)1万人に2人くらいかな
0.1ppm ・・・10-4(10,000人に1人)/公益社団法人日本産業衛生学会勧告値
0.08ppm(トンネル内のCo濃度が40 ppm)3万人に1人くらいかな
0.04ppm(トンネル内のCo濃度が20 ppm)8万人に1人くらいかな
0.001ppm ・・・10-5(100,000人に1人)/大気の汚染に係るベンゼンの環境基準値
(注)発がんを引き起こすリスクが、どの程度であれば、みなさんは許容できますか?
大気の汚染に係るベンゼンの環境基準値について理解する上で、下記文献の記述内容が大変参考になる。
① 安全工学Vol.35No.6(1996) 環境評価特集号 有害大気汚染物質に関するリスクアセスメント / 国立公衆衛生院労働衛生学部 / 内山巌雄
② 詳細リスク評価書(ベンゼン)/独立行政法人 産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター