
己の心の弱さを鍛え 真の正義を学ぶ為 仏門に入る事を決意した。
修行に行く前に、寺から『誓約書』なる物が送られてきた。
誓約書
一、私語を慎み、係りの指導に従います。
一、期間中は飲酒を一切いたしません。
一、大声で話し、大笑いはいたしません。
一、外部との連絡は許可なくいたしません。 以下略
・ ・ ・ 。 (◎-◎┐;)
笑いは禁止かぁ。
僧堂内の和を乱す行為はするなとも書かれている。
乱すつもりは さらさら無いが
笑いはさせて頂く事になりそうな気がした。
でも考えてみれば、外部との連絡が禁じられてしまっては私もさすがに大笑いをする危険は無かったかもしれない。
こんな状況で笑うとすれば、、、
思い出し笑い??
僧堂で一人思い出し笑いをする行為は、あちらからしてみれば十分和を乱す行為に当てはまっているかもしれない。
と言う訳で、私の決意はこの誓約書と共に終了した。
本当は、修行などと言う凄いものではなく
この寺に宿坊しようと思っていただけ。
だから勿論、一行目の決意は初めから持ち合わせていなかった。
でも、宿坊を諦めた理由はコレだけではなく
お山に入る午後4時に間に合いそうも無かったからだ。
せめて座禅は体験したいと思い、日時を聞いたのだが
高山を回ってから行く私には、やはり無理そうだった。



それでも、小学生の時から憧れていたこのお寺にやっと行ける機会が来たのだからと思い
朝一で高山を出て長距離バスに乗り込んだ。
そこまでは良かったが、このお寺、金沢駅から結構遠く
初めて行く人にはかなり分かり辛い場所にあった為、何度道を尋ねたか分からない。
辿り着くのにかなり苦労したけれど、目の前に大乗寺の文字を見た時の感動は忘れられない。
なんて綺麗なお寺なんだろうと思った。
けれど私には、そんな感動に浸っている時間はなく
座禅開始時間まであと5分だった。
本来ならば初めての参加者はこの30分前に来て教えて貰う事があるらしいのだが、
勿論、そんな時間はとっくに過ぎており座禅開始時間と同時に私も中へ入った。
っと、その前に お坊さんに呼び止められる。
「あのっ、腰に付いている其れは何ですか?お財布ですか?」
しまったっ、、、( ̄□ ̄|||)□ ̄|||)□ ̄|||)
あまりにも急いでいたので、外すの忘れた。。。A--;)
ココでの座禅は、前回とは比べ物にならない程厳しく、一般人の私にさえココの修行の厳しさは想像が付いた。
心を沈め、頭の中を無にして真剣に取り組んだ結果、
足が立たなくなった。。。
足が痺れて立てなくなるなんて最近じゃ滅多にない。
けれど、この時は足に感覚が全くなくなっていて にっちもさっちもいかなかった。
あの時浴びせられた、周囲の冷ややかな視線は、、、( ̄_ ̄|||)本気でまいった。
その後、座禅が終わったので金沢の街を見て回るかと意気込んでいたのに
次に偉いお坊さんのお話が始まってしまった。
終わりがまだまだ見えそうも無い話の内容は、
私の右耳から入り、目の後ろを通って左耳から抜けていった。―( ̄_ ̄)→
話が終わると、お茶と和菓子が配られた。
私は、お菓子を貰って帰り、コレも記念だと寺をバックに写しておいた。
今思い出しても、あの寺は本当に綺麗だった。
私がこの寺に憧れるきっかけとなったこの映画を見てから、大乗寺に行ってみて下さい。
きっと、私の気持ちが分かります。(笑)
帰り際、和菓子を掲げてカメラを向けたその奥には一人の男が立っていた。
片手に酒ビン。
どう見ても酔っていた。
「俺が居ちゃ悪いかぁ~!!」
っと、怒鳴っていた。
居てもいいけど、私の写真には入ってくれるな。