信州気まま旅(5) | 紗羅双樹

信州気まま旅(5)

 

  生島足島神社 


   曖昧な記憶のリーダーの運転で綺麗な神社に到着

  した。

  大したものである。

  綺麗と言うのは鳥居を始め色んな所が赤で

  塗られている。

 

  まず神社名から読めなかった。

  いくしまたるしま神社と読む。


  日本のへそと言われ、列島の真ん中に位置する。








  創建は不明。

  平安時代に制定された延喜式に記載されている。

 

  生島大神と足島大神の2柱が主祭神で、

  生島大神は万物を生み育て生命力を与える神で

  宮中で祀られる神の中に生島神、足島神と記載があり

  朝廷との繋がりの深い神々である。


  戦国時代には武田氏や真田氏に信仰され、江戸時代は

  歴代上田藩主の厚い庇護を受けて来た。


  境内は池に囲まれた小島の上に、権現造りの本社が

  北面し、正対して摂社諏訪社本殿が建てられている。

  なぜここで諏訪社が出てくるのかと思ったが  

  諏訪大神が6ヶ月間滞在し、生島足島両神に米粥を煮て

  奉ったといわれている。  ナルホド。









  諏訪社は、本殿、門とも安土桃山時代の様式を伝えて

  いる。

  樹齢800年の大欅があり、夫婦円満のご神木「夫婦欅」

  と呼ばれている。






 境内社

  荒魂社 ( 祭神は生島足島両神の荒魂 )、八幡社、

  子安社、秋葉社等がある。






  歌舞伎舞台は江戸期の農村歌舞伎舞台の典型的な

  姿を残している。

  信玄が必勝を祈った「願文」や真田昌幸・信幸父子の

  朱印状等が展示され、回り舞台やすっぽんではと

  思われる奈落への跡が残っていた。






  あまり期待していなかった所であったが、

  大変な神社を見つけられたと大満足の旅であった。