背中に現れた赤い点線は、時に２列になることもあった。
ネットには全く同じ症状の写真が、他の人からもアップされていた。
みな原因が分からず、皮膚科に行って内出血と言われ、血液内科の受診を勧められる。
結局、そこで
「何かに押し付けたんじゃないですか」
で片付けられ、身に覚えがない我々「点線病患者」は茫然自失となる具合だった。
ところが、先日、自分では全く気付いていなかったが、等間隔に穴の開いた椅子！に座っていることが判明した。
それが、これだ。
これは東京メトロの駅にある待合室の椅子である。
たくさんの穴が開いた鉄製の椅子。
数ヶ月前、背中に赤い点線が出現し始めたのは、暑くなってＴシャツで座るようになったからだった。
10分以上座ると１～２日は赤い点線が残る。
薄くなってきた頃にまた椅子に座るから、点線が現れる。
ぼこぼこしたものに押し当てたなら覚えてもいるが、穴の開いた椅子では感覚がないので全然気付かなかったのだ。
謎が解けてみたらこんなものだが、分かった時はものすごい安心した。