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信長恥をかく ―
今回は「
銭」の話です。
京の公家、山科 言継からの話です。
永禄十一(1568)年十月八日、
信長は「万疋」を献上します。
まあ、この銭は寺社等から強引に取り立てたものでしょうが、
足利 義昭が正式に
将軍宣下を受けた際、
その費用として
公家衆に配られたものでした。
しかし、
誠仁親王の元服の装束準備として、
十月十一日に、その染色費用として、
長橋局
(女官)から、100疋(1貫文)を受け取った
言継でしたが、この銭が「
悪物」だったので、
150疋(1貫500文)にしてもらったと
書いています。
また彼の
別の記録では、信長が献上した
「万疋」のうち300貫文は「
一向悪物」で、
10貫文分を「
精銭(正式な銭)7貫文」として
計算して「
悪物」の額面で配ったと書いています。
つまり、当時の悪銭は
精銭の2/3の価値で
流通していたことがわかります。
なお、同十月に挙行された
義昭の将軍宣下の費用も、
「
もってのほかの悪物」で、受け取るものがないと
朝廷の事務方から
クレームが入ったという書状も
残っています(
「鎌倉将軍以来宣下文書)。
ドラマでは
藤吉郎が、
京の公家衆にいろいろいじめられますが、
信長も「銭の価値もわからぬのか」と冷ややかに見られたのでしょう。
翌年、信長は、市場の混乱を防ぐため「撰銭令」を発布します。
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5月、ユキノシタに花芽が。
6月咲きました。
花にある紅の斑点がいいですねえ。


