― 処分決定 ―
皇族ではない者を、叙爵(貴族入り)させようとした
前大宰大弐、 藤原 惟憲。
(本人の供述では)、それを真に受けて推挙した
敦平親王。
長元四(1031)年三月十四日の 『小右記』・
『日本紀略』に、処分内容が記されています。
式部卿、 敦平親王は職務停止。
藤原 惟憲は宮中への参内禁止。
なお、この処分、 同年九月五日で敦平親王は
解除されています。
つまり、半年足らずの処罰でした。
藤原 惟憲も記録にはありませんが、
あの 道長の家司(執事)のような存在でしたからねえ…。
ちなみに、 これと類似した過去の事件を発見した
黒光る君、藤原 実資。
式部卿、元平親王は職務停止、
斡旋した、神祇伯、忠望王は参内禁止という処分だったとか。
前例好き好き平安貴族ですなあ。
おエライさんの処分がたった半年足らず。
さらに 『小右記』によれば、この藤原 惟憲について
「 すでに70歳にもなろうとしているのだから、
いい加減に出家して隠居すればいいものを」と 書いてます。
何か昔話とは思えなく感じるのは、わたしだけでしょうか?
本日も最後までご覧くださりありがとうございました。