― なぜもらった?なぜ授けた?① ―
これは 『わるい平安貴族』(繁田信一著・PHP文庫)からのお話です。
平安時代、皇族は定期的に叙爵といって、五位(貴族ライン)に推薦する制度がありました。
ときは長元四(1031)年正月五日、 敦平親王より「良国王」という王族を
叙爵してほしいという申請がきました。
当時、 関白・左大臣の藤原 頼通(某国営テレビで出てくる
藤原 道長の息子さんです)は、これを
ゴリ押しで叙爵。
それも貴族の最低ラインの従五位下ではなく4階級上の従四位下という 特別待遇。
なぜゴリ押しといったかというと、 申請書にこの「良国王」の世系が
明記されてなかった(簡単に言えば、皇族かどうか不明)なのに、
昔、 道長がいじめて譲位させた三条天皇の皇子、
敦平親王の推薦だからと、
息子の頼通はOKしたとのこと。
しかし、その日のうちにこの 申請は却下されましたが、なぜ・どうしてこうなったか、
何しろ容疑者?は やんごとなき敦平親王サマ。
さて、どうなることやら。
続きます。
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