ー 渡る世間は金ばかり ー
先日、 読んだ本(『そもそもお公家さんってなに?』:現代書館)
おもしろい話を見つけましたので紹介します。
天保七(1836)年といいますから江戸後期ですね。
内膳司という役所に勤める、
濱島 清平という下級貴族(官人)が、
まだ満2歳にもなってない息子に官位叙任を求め、関白、鷹司 政通の家臣、
高橋氏に依頼します。
しかし、このとき 彼は息子を5歳とウソをつきます。
ところが、濱島家は8歳が「家例」となっているため、高橋氏から
「見合わせた方が」、「8歳で申請した方が無難」と言われたとか。
彼は、その日記に「 貧乏人ゆえに賄賂を贈らなかったから、他の
家の事例などがあっても認められなかった」と書いています。
彼のぼやきは、その後も続きます。
それは次回で。