― 実は… ―
これは、聞いた話ですが 昔新聞で「(職業安定所によると) 就職率が増えました」という記事がありました。
景気がよくなったのかなあと思いきや、テレビのゲストが「 あの数は安定所へ行って就職できた比率で、
安定所に行かなかった人( ひきこもりも含め)は、その数に入ってません」と言っていた言葉 が耳に残っています。
つまり、日本全体において本当に景気があがったのか、失業者問題が改善されたかは、
この数字ではわかりにくいことがわかります。
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さて、話は 平安時代、長徳四(998)年、備前国から京へ運ぶ 1艘の船がありました。
米150石などを積んで向かいましたが、 運悪く強風で沈みかかり運べなくなりました。
昔でも、こういう運送業の商人はいたでしょうが、現代のような保険制度がなかったのでどう弁償したのでしょうねえ。
米1石≒銭1貫文(1000文)として、150石=150000(15万貫)文。
一般労働者の日給が20文ぐらいですから高額です。
でも、 この運送うまくいけばどうなるでしょうか?
京まで運送し、帰りに自分の「もうけ」で京の品物を買えば、たちまち「 京製品」です。
地方では垂涎の品物。
運賃以外に 一財産手に入ったのでは…。