皆様もご存知かと思いますが

10/31 宮城県のブリーダー廃業現場からハスキーレスキューがありました。

アルマでは小型犬が中心の引き取りですが

可能な限りの協力できればと、3頭をお引き受けさせていただきました。

 

 

そのときの記事は、代表のブログをご覧ください。

 

 

1頭はティアハイム、2頭は預かり宅へ移動しました。

そのうちの1頭は、紫陽花さんにお預かりいただきました。

 

紫陽花さんは、ご両親と大型犬の飼育経験はありますが

預かり犬としての大型犬は初めてとなります。

特にブリーダーレスキューの犬は、健康状態も、性格も、

動きも読めないことが多く、十分注意して頂くようお願いしました。

 

※これは大型犬に限らず、預かりをお願いする場合は常にそうですが

 今回は特に強くお願いをさせていただきました。

 

紫陽花さんに「マララ」と強い女性を象徴する

素敵なお名前をつけていただきました。

 

そんなマララですが、移動当初からかなりひどい下痢をしていて

お薬を飲んでもなかなかよくなりませんでしたが

移動のストレスもありますし、検便は陰性でしたので

様子見をし、2週間ほどで通常便になりました。

その間に数回胃液のようなものを吐くことはありましたが

マララも元気そうでしたし、食事もしっかりしていました。

 

●11/28(水)

避妊手術の予定でしたが、朝から嘔吐がとまらず手術中止。

吐き気止めの注射と内服薬で様子見。

お薬がきいたのか、嘔吐はとまりました。

 

●12/1(土)

朝、再度嘔吐。

レントゲン検査、点滴を実施。

胃の中に何か詰まっているものはない。

膵炎を疑い、再度血液検査。

 

●12/3(月)

血液検査の結果は異常なし。

ただし食欲がないということで、造影剤を入れてエコー検査。

 

エコー検査の結果

胃から腸に入ったところに何かが詰まっていることが分かりました。

内視鏡で引っ張り出せそうな位置ということで

急遽内視鏡手術のできる病院をご紹介いただき、マララを搬送しました。

 

転院先にて、必要な検査を実施の上

19:25 内視鏡手術が開始されました。

内視鏡で異物は取り出すことができましたが

異物が詰まっていた小腸部分に負荷がかかっていたため

取り出す際、そこが破れてしまったのではないかと。

そのため開腹手術となり、全てが終わったのは夜中の0時を過ぎていました。

 

翌日の手術も検討していた中でしたが

急遽転院をしての手術。

大切な医療費もかなりかかりました。

それでも、まずはマララの命が助かったことに安堵しました。

 

もちろん、助かってよかったで終わるものではありません。

お預かりした大切な命です。

なぜ今回のようなことになったのか、考えなくてはなりません。

 

取り出した異物は、こちらです。

 

全体の大きさは成人女性の手のひら半分くらいでしょうか。

プラスチック、ナイロン、毛、葉っぱが混じっていました。

ナイロン、葉っぱは小さいもので、通常であれば便でで来るサイズです。

真ん中のプラスチックが4~5cm四方くらいの大きさで

これを中心に毛や他のものが絡まっていたようです。

このプラスチックは、小さな突起のある平らなものです。

かなりガジガジして飲み込んだような

小さなプラスチックもありましたが、これらも素材は同じもののようでした。

 

紫陽花さん自身、これだと分かるものではありませんでした。

マララはおもちゃでは遊びますが、

目の届かないときに、マララだけでは遊ばせません。

なくなったおもちゃも、壊れたおもちゃもありません。

おうちの家具などでも、これといったものはありませんでした。

 

獣医さんに確認したところ

胃から小腸にかけての異物でしたので

1ヶ月以上前に誤飲した可能性も十分にあるということでした。

胃の中でコロコロしている分には、何の症状もなく

あるときたまたま移動して、このような症状が出ることはあるそうです。

 

実は数年前に飲み込んだものが、

ある日突然胃から小腸に動いて詰まってしまう

そんなことも十分あるそうです。

 

そうなると、ブリーダーの元での誤飲という可能性もあります。

レスキューしてくださった団体様の協力の下

元ブリーダーにも写真を確認してもらいました。

 

結局、それが何かは特定されませんでしたが

バリケンをかじったり、そういう行動はあったそうです。

そういった行動の中で誤飲した可能性のほうが高いかもしれません。

 

移動した当初のマララの下痢は、既に一つの症状だったかもしれません。

マララは結構痩せていました。

それは十分な食事をもらっていなかったからと思っていましたが

胃に異物があると、栄養吸収が悪くなり、時間をかけて痩せるそうですから

これも症状の一つだったのかもしれません。

 

紫陽花さんは初の大型犬

これまで以上に気を使ってしっかりと管理をしてくださっていました。

パクッと飲み込んでしまったのなら、もしかしたらもあるかもしれませんが

あれだけ何かをガジガジしていたのなら、絶対に気づいていたはずですと。

 

 

ブリーダー犬であれ、迷子犬であれ

これまでの素性の分からない犬を預かるということは

そう簡単なことではありません。

その犬の「普通」が分からない分、

特に最初は小さな変化も見落とさないようにと、

預かりさんは細心の注意を払って観察してくれています。

 

トイレができるかできないか

無駄吠えするかしないか

そんなことは二の次です。

 

下痢、嘔吐、食欲、咳、など健康面に問題がないのか

小さなサインを見逃さないようにしなくてはいけません。

もしかしたらこれまで必要なお薬を飲んでいないかもしれません。

それこそ迷子中に何かをのみこんでいるかもしれません。

 

とはいっても、限られた医療費の中で保護している子たちですから

どの子にもふんだんな医療費をかけることはできません。

どうしても、まずは様子見の時間ができてしまいます。

 

今回もマララの最初の嘔吐から手術まで

できうる限りのスピードでの最善の対応ではなかったかと私は思っています。

 

どこで誤飲が起きたのかは分かりません。

責任転嫁するつもりもありません。

お預かりした時点で、アルマで責任を持った大切な命です。

その大切な命を、できうる限りで守れたと思っています。

 

ご意見は色々あるかと思います。

そのご意見は真摯に受け止め、今後の活動に生かしていきたいと思っております。

 

 

マララは順調に回復しております。

私たちも最善を尽くします。

どうぞ温かく見守っていていただけますよう

よろしくお願いいたします。