- 前ページ
- 次ページ
ごめんね
あたし鈍感だからさ
君の心に気付けなかった
いつだって
笑顔で泣いていたんだね
そんな顔はじめて見た
君の無理にさえ
気付けなかった
バカで間抜けなあたし
つらいなら
頼ってよ
寄りかかっていいよ?
素晴らしい言葉なんて
浮かばないけど
ずっと傍にいるから
寄りかかってよ
無力なのはわかってるけど
それでも君の力になりたいんだ
あたしは
優れた人間なんかじゃないから
一瞬で君を救ってあげられない
それでも
君の力になりたいよ
君の力になりたいよ・・。
手にしたモノは
いつだって・・
汚れが目立って汚い
みがけばみがくほど
摩擦で赤く腫れ上がって
どんど ん醜くなっていく
もう
どうしようもないから
捨てたの
あれもこれもそれも
全部
それなのに・・
どうしてこんなに綺麗なの?
私の中の記憶ってやつは
摩擦で生まれた痛みさえ
今では愛しい
腫れ上がった肌さえも
全部、全部美しい
どうして手の中にあるうちに
気付かなかったんだろう
その手で握り潰してから
静かに涙を流す
どうして過去はいつだって
こんなにも美しい・・
ズルズル
ズルズル
なんかおかしな音がしない?
ズルズル
ズルズル
なんだ
また引きずってんの・・?
狐さん
化けても尻尾が見えてるよ
ズルズル
いつまで引きずってるの?
上手く化けたつもりなの?
どう見てもバレバレだって
要らないものまで
沢山くっつけて
スッゴイ重そう
辛くないの?
ズルズル
ズルズル
お馬鹿な狐さん
沢山過去を引きずって
それ、どんどん重くなるわよ
いつか動けなくなるわよ
いっそ切り落として
しまえばいいじゃない
切り取って
燃やしてしまえばいいじゃない
その方がきっと歩きやすいわよ
引っ張んなって?
あぁ、ごめん
それあなたの
身体の一部だったわね
そりゃ痛いわよ
血ぃ流すのと
重いのと、どっちが良い?