沖縄内観研修所にて
1週間の集中内観をしてきました。
集中内観とは…
1週間、外部との接触を絶ち
朝5時に起床し、就寝の21時まで
屏風で仕切った半畳分の空間に座り
ひたすら与えられたテーマを
幼少期から現在まで対象を限定して
（基本的には母親）
その人に対する自分を遡って調べる
テーマは3つ
1、してもらったこと
２、して返したこと
３、迷惑をかけたこと
1時間半〜2時間おきにやってくる面接で
テーマについて調べた
（考えた、思い出した）内容を
決まった形に沿って報告する（3〜5分）
1週間ひたすらそれを繰り返す
他の研修中の方との会話禁止
食事も屏風の中にて
といった内容。
1週間の集中内観を終えて
何か外から見てわかるような変化はないだろうし痩せも太りもしなかったけど（笑、
これまで経験したことのないような体験と、
「人生の宝」をいただきました。
ちなみに、夫には
「変わった、変わった、本当に
変わったよ！」と
帰宅して数日、連呼されました。
らしいです😊
わたしは、あんなことやこんなこと、
そしてとんでもない自己中心まみれだったのに、こんなにたくさんの愛に囲まれて、
そして「いまここに」生きているんだと、
身体でダイレクトに、実感、体感することができました。
スピリチュアルでも宗教でもない、内観で。
研修後、夫とたくさん内観について話をし、
そして研修の話を楽しみに？待っててくれた友人に会って、
結果２時間近く興奮したまま喋り倒すという状態でした。
聞いてくれた友人に感謝✨
どうだった？って聞かれたら、いっぱい話したいことはあるけど、やはり本当の「すごさ」は実際に集中内観を体験した人にしかわからないと思います。
わたし自身、想像や期待なんて遥かに超えた宇宙みたいな体験でした。
心理学を学ぶ中で療法のひとつとして、知ってはいた「内観」。
でも体験したら、もう全然っ、本当にすごかった、、、初めてあんなに震えて嗚咽して泣きました。しかも誰もいない何もない、四方囲まれた屏風の中で。
知っている人は知っているんですが、
わたしは実母との関係が良くなくて（物理的に離れているので、一見仲が悪い感じはしないけど、わたしの心の中はいつも波立っていて）一緒にいるときはひたすら"耐えるのみ"という気持ちで時間を過ごしていました。
今は、その母への感謝と、本当にありがとうという気持ちです。わたしがこの事実に気づいた、今このときまで元気に生きていてくれたことが、本当に嬉しくて、感謝しています。
もし、この事実に気づく前に母を亡くしていたらと思うと、悔いても悔やみきれなかっただろうな、と思います。
父に対しても、夫に対しても、そして私が傷つけられた（と思っていた人）に対しても、内観して調べて、自分の【色メガネ】に気づき、ただ事実を見てみると、感謝することが山のようにあり、また、自分にとって良いか悪いか、好きか嫌いか、それらの【フィルター】、【色メガネ】でしか人や物事を見ていなかった自分に気が付きました。
わたしは、【色メガネ】、自分の【フィルター】を通して人や環境、出来事を見ているんだ、ということに気づけた、これは今回わたしが内観を通して教えてもらった「人生の宝」です。
頭では分かっていたし、多少は学ぶ努力もしていたつもりでしたが、自分の【事実】と向き合って、そのあまりの事実に愕然としました。
でも、いろいろな自分に気づいて感じたのは、罪悪感ではなく、「感謝」と、「これからどうしていきたいか」という思いです。
そして事実を認め受け入れる勇気を持つことができました。
事実を受け入れるには、自分の弱さや逃げ、犯してきた罪（法に触れる触れない関係なく）をしっかりと見ることが避けられないと思いました。日常生活の中では、わたしにはなかなかそれが出来ず、何かを学ぶことや頑張ることで、「事実を見る」ことから逃げていたんだな、と1週間の内観を通して気付かされました。
自分の見ようとしてこなかった事実から逃げないことで、やっと「じゃあ、これからどう生きようか」という位置に立てました。
とは言え、たった1週間の内観で気づけたように思うこれらのことは、これからまた内観を重ねて、日々の中で実感し深めていくものなんだと思います。
最後の面接の際に所長から掛けられた、「集中内観はあくまでも訓練です、日常内観を続け、これからの本番の毎日を過ごしていってください」という言葉が染みました。
1週間終えて、屏風、そして迎えに来てくれた家族の待つフロアに出たときは、「終わったー！出たぞー！」という開放感というより、「よし、これからが本番なんだ」という身の引き締まる思い、感覚でした。
こんだけ長く書いても、うまく文章にはできないけど、研修中から研修後にかけて（現在進行形）、
分厚目のノートがほとんどなくなるくらいに、大量の書き込みをして、それが自分の中で気持ちを整理することに繋がりました。
今回の研修へ行くために協力してくれた家族、特に夫と義母に、本当に感謝しています✨
そして生まれて初めて別々の夜、しかも6泊7日という期間を元気に過ごしてくれた次男くん、非日常の中でいろんな面で夫をサポートしてくれた長男くん、ふたりにも感謝しています。
素足で芝生に降り、アース🌱
アンナ