昨夜、いつものようにお風呂へ入りながら、静かなピアノを聴いていた。

いつもであれば、「お風呂でピアノは最高~!」 なんて頭の中で自分自身を変に納得させながら、潜ったりして遊んでいるのだが、昨夜はちょっと違い、音楽を聴きながら考えた。

それは聴き始めてから数曲目、リスト作曲「愛の夢第三番」が始まったときだった。

そういえば、この曲はたしか1980年にやった曲だったな・・。

なんて思いおこし、聴きながら楽譜を頭に浮かべていた。

なぜ、1980年にやった曲だと瞬時に出るかと言うと、あの当時は、楽譜に何年にやった・・・と書いていたからだ(^_^;)。

なぜ楽譜が頭の中に浮かんでくるかというと、当時新しい曲を弾きはじめるとき、ピアノに向かう前に、まず曲を徹底的に頭に覚えさせたからである(^_^;)。

ライマー=ギーゼキングのピアノ演奏法を読めば理解できます。

しかしながら、ピアノを始めてから二年弱でトライするには、当然無謀である。

今考えたら、大バカである(^_^;)。

ところが、当時の自分の頭は、ピアノに関して、「難しい」という言葉は一切思い浮かばなかったのだ。

難しい・・・・と思えば、頭の中でネガティブ作用が働き、弾けなくなるからである。

孫子の兵法の「戦わずして勝つ」のではなく、「戦わずして負けを認める」ことになるのである。

確かにリストはピアノのパガニーニを目指していただけあって、一見弾きづらくしている節がある。

ただ、弾きづらくしているだけで、同じ人間なのだから、弾けないはずはないのである。

作曲者は弾けるのだから、演奏不可能な曲など存在しない! (一部の曲で例外はある)

そう考えると、いろんな工夫も考え、不思議と弾けるようになるのだ(^_^;)。

最近、口癖のように「だめだ・・・」「まいったな・・・」「無理だ・・・・」な~んて言っている恥ずかしい自分を風呂で反省し(^_^;)、以前の熱血な自分を思い起こし、またメラメラと何かが燃えてくるのを感じたのだ。