89歳という若さで、人間的にも、指揮者としても、大好きであった彼が逝ってしまった。

学生のとき、数回コンサートへ行ったのもそうではあるが、一度だけ知合いを通して楽屋へ入りこんだことがあるので、多少の親近感もあったのだ(^_^;)。

そのときの彼が一番印象に残っている。

当時の自分は、とてもクラシックをやっているという格好ではなかった。

髪はブロンド、ところどころにピンクのメッシュ、極めつけはパンクファッションである(^_^;)。

今では当たり前だが、当時周りでは誰もそんな格好をしていなかった。

誰もしていないから好きだったのもあるが・・・。

プリプリではないけど、好きな服を着ているだけ、悪いことしてないよ! です(^_^;)。

人を同じ格好をするのが大嫌いだったからである。

とはいえ、実はミーハーでもあったりしたが・・・(^_^;)。

そんな変なやつが楽屋へ入ったもんだから、一瞬彼はビックリしていた。

だが、話しをしてからは、ニコニコと始終笑顔で対応していただき、大きい手で握手までしていただいた。

残念ながら何を話ししたかは覚えてないが・・・。

そして、自分の持っていた楽譜へスラスラとサインまでしていただいたのだ。

その日に購入したジョンケージの「カートリッジ・ミュージック」だ(^_^;)。

楽譜をパラパラめくり、喜んだりビックリしていたのを記憶している。

今でもしっかりとってある。

なんともいえない虚しさを感じざるを得ない。

とっても残念である。

ズビンメータ氏による追悼演奏会があるそうだが、時間が有れば飛んでいきたい気分だ。