2105. 【らんな劇場】節岐の次代⑩ 〜ツキvsツキ〜 | 魔道士らんなのトーラムまいご日記

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2015年7月から連続更新中っ


Twitter垢 @Ran_Toram

おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!





さてさて、明日はアップデートですね♬
マジックブレードスキルやダークパワースキル、レジスタレットなどたくさん来そうですよねー。

でも今日までちょっとトーラムできにくいので、今日も

【らんな劇場】
節岐の次代第10話をお届けしまーす!


アユミ、らんにゃ、ミツキは虚空の方に向きなおった。そこに……敵がいるのを知っているように……。

手負いのガルドを逃したのはいいが、この三人で勝てるのだろうか……  


さてさて始まりまーす!


ぶーーーー(はじまる音)





通路の奥は暗くてよく見えなくて……
暗く靄がかかったようになっている。
その靄の中から
機械のような、
人間には発生させられないような、
そんな声が紡ぎだされてきた……

それも……!


???『弱点ヲ…狙ウノハ戦争……キホンダ……
卑怯ナヨウデモ…勝タナケレバナラナイ…』

ガルドがさっき発した発言にアユミが反応する!
な、何この声っ?!

姿の見えない敵に怯えながらも、自らに課せられた大きな使命に萎れそうになる気持ちを奮い立たせる。




やがて………
闇に覆われていた影はゆっくりとこちらに歩みをすすめてきた。

差し込む月の光が影をソレをしっかりと照らす……
そこから現れたのは…………っ?!

ミツキ『お姉ちゃん?!デス?
ゆらぁ………っとその少女はこちらを見つめている。
生気のない瞳には、生命の炎は宿っていない。



その人影はある意味、幽霊か何かのようだった。






らんにゃには何が起こっているのか分からないけど、この疑問だけは振り払えない……っ!

新たな敵?とミツキを交互に見比べて………
らんにゃ『お姉ちゃんがいたの?!』


ミツキ『ハイ……
お姉ちゃんはニゴウキと呼ばれていたデス。
わたしはサンゴウキ。

わたしは途中からミツキになったデス……』




ミツキが話し終えるとそれを待っていたかのように
リコリス『シランナ……ソンナ名前ハ……
我ガ名はリコリス……焔ノ魔族ノ……

見た目からは想像もできないほどのなんとも奇妙な声。聞いてるだけで耳をふさぎたくなる不快な音そのものだ。



リコリス………?
らんにゃの記憶に何かが引っかかる。
どこかで聞いたような…見たような………っ
 
頭の中の引き出しから記憶を呼び出そうと、フル回転させているとリコリスが続けて答えてくれた?



レイス『……ベリル・マーカムにツカエル魔族ダ…』

らんにゃ『それっ!!』
アユミ『ベリル・マーカムっ?!』
ふとアユミは思い出し、らんにゃと同時に叫んだ。

ベリル・マーカムと言えば、未来で誰も手を付けられ無かったあの……焔の魔族っ!!

言ってしまってからポケットやカバンを弄る!
そういえば!アレがないっ?!



アユミ『エターナル・クォーツは?!
さっき矢が飛んできたとき?!

みると5mほど先の地面にソレが落ちている!
アユミは慌てて宝石を飛びつくように拾いに行くが…



リコリス『サセナイ…!』

リコリスが虚空で弓を引き絞るような構えをすると空中に、異形な弓と光の矢が紡ぎだされる。
それはさっき見た自由に飛ぶ光の矢……!

アユミ『えっ!?』

その矢はまっすぐ飛びつくアユミの方に飛んでいく!
アユミはギリギリまでそれをひきつけ、左に飛んで躱す!
しかしそれは生き物のように壁を反射して…アユミの脇腹に突き刺さった!

アユミ『きゃう!!』
ふっ飛ばされるアユミだが、幸い大きなダメージは受けていないようだ。
リコリス『ドコマデ逃ゲテモ……追イツヅケルゾ?』

リコリスがゆっくりとアユミに近づき『圧』をかける。





たたたたっ!
らんにゃ『ふふん、げっとだにゃ!』
その間に落ちていたエターナル・クォーツを拾い終えた『らんにゃ』にレイスの意識が向く。

リコリス『カエセ!サモナクバ破壊スル』

リコリスがきゅっと力を込めると、その背後から無数の光の矢が出現した!

あの矢……

一本一本が意思を持ち、対象を的確に仕留めるものだったら………ぶるっ……らんにゃは小さく震える。

リコリスが両手を振り上げると無数の矢が放射状に広がり空中で向きを変えてらんにゃに襲いかかった!
らんにゃ『ฅ(´□`〃)ฅにゃー!!』

らんにゃは右に左に逃げ惑うが、その矢は壁をうまく跳ねてらんにゃを追い続けてくるっ!

がしっ!がっ!ががっ!!
壁を削りながらどこまでも追ってくる光の矢、もうどうしようもできないにゃーっ!

らんにゃ『わわわわわわ(๑òωó๑)۶!』



ミツキ『フリーズアロー!デス
らんにゃの目の前に迫る光の矢に、横から出現したミツキの魔矢が、レイスの矢をすべて『たまたま』叩き落とした!

ミツキ『豪運なら負けないデス!
にゃーはミツキが守るデス!』

らんにゃ『ミツキっ!!』

そう……っ!
リコリスの光の矢はただ単にうまく跳ねていただけ。
ミツキと同じように、豪運のパラメータを持つニゴウキをベースにした魔族なのだ。


リコリス『小癪ナ……っ』
しばばばばっ!
リコリスはさらに大きな光の矢をつくり発射するが……
ミツキ『何度やっても無駄デス!』
ソレを…悉くミツキが叩き落とす。



同じ性能の豪運パラメーターが戦っているが、なかなか決着がつかない……しかし………
魔族とは違いミツキには限界が……

ミツキ『………きゅう……』
ミツキの魔力エネルギーが尽きてき始めた。



このままじゃっ………!




そんなとき……!!
らんにゃ『これでも……
食らえっ!!』
らんにゃは大きなモーションを取り、しっかりと狙いを定め、ひときわ大きな声で叫んでヘイトを取る。
やたらモーションの大きなクロスファイアは、大きく大きく膨らみ………
 

リコリスは、らんにゃにターゲットを変えた。
これを食らっては耐えられないことを悟ったのだ。
ヤラレルマエニヤル
コレも…人間どもの浅はかな知恵ダッタナ………





ささっ……!


そんな中、人知れずアユミは動いていた。




アユミにはらんにゃの狙いはわかっていた。
司書長がこんなに大きな声を出すことなんて無い………

そんなアユミの動きは、ミツキも……
豪運魔族レイスでさえ、予測は…………できなかった。


シャイニング・クロスっ!!

人知れず背後に回っていたアユミの最大限に伸ばしたプロトクレールの光刃が唸った。
まるでプロトクレールが2つに細胞分裂したかのようにゆっくりと光の束が剣から裂け……その両刃は大きな弧を描くようにリコリス(ニゴウキ)の身体を通り抜け、その本体を貫いたっ………!

がしゃ…………

リコリスのその手から、異形の弓が弾け飛びゆっくりと地面に落ちる。

かち…かち…かち………………ぴた



時間が止まる。


まるで時駆けの懐中時計が壊れたかのように、リコリスの身体が空中で静止しているように見えた。

ゆっくりと…… 
できるだけ長く立っていたいかのように、
絶妙なバランスを取り続ける。

かつての『ニゴウキ』の時の温和な表情に戻ったリコリスは、ほんの少しだけ笑ったかのように見えた…。


『あ………り…………が…………………』



・・・・・・・



ガシャん……っ!
途端に糸の切れた操り人形のようにリコリス……ニゴウキが床に崩折れる。手も足もあらぬ方向を向き、ニゴウキであったモノは、動きを………止めた。

その眼にヒカリはなく……

完全にただの人形に……なった……



つづく




はい!
第10話まで来ました。長年謎のままになってた
ミツキのお姉ちゃん『ニゴウキ』も登場しちゃいましたねー。


さてさて、次回は最終話!
お楽しみにね(o^-')b


でわでわ………

今日も元気に
行ってらっしゃい♬


またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆






【おまけコーナー】
今回のリコリスちゃん。

ギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」より
日本名では「彼岸花」とも呼ばれる。

花言葉は『悲しい思い出、追想、独立、情熱』