らんです!
今日は【らんな劇場】
時駆の探童スペシャル編を
前編をお届けしますね(o^-')b
本編にいれるとテンポが
どうもしっくりこないので
本編では書ききれなかった
外伝的な感じですね。
師匠クオンと別のゲートに入り…
帰るべき時代に帰るカケル。
はたして…未来とは……?
でわでわ………
はじめまーす。
ぶーーーー(はじまる音)
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
膨大な光の洪水の中、カケルは
為す術もなく流され続ける。
右に……左に……
どれくらい流されただろう。
時間の概念もなくなったその時、
突然視界がひらけ………
目がなれるまでに時間がかかる。
やがて…視界がだんだんと
クリアになっていくと……。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/ac/4e/j/o0960046513783777225.jpg?caw=800)
なんと!
少しだけ大人になった
サヤカが目の前にいた。
カケル「サヤ姉っ!」
カケルはすぐに名前を呼んだが、
サヤカは……
サヤカ「あ……ぅ…ぇ……ぁぁ…」
突然のことに動転しているのか
言葉が出てこないようだ。
ごくりとつばを飲み込み
やっと出てきた言葉が
「お……おかえりーーーっ!!」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/e8/79/j/o0540029113783777236.jpg?caw=800)
そう言ってサヤカは飛びついてきた。
僕としてはさっき別れたとこなのだが、
もう何年も会ってないように
ずっとサヤ姉は泣き続けていた。
サヤカ「ぐす…おかえりカケル……
…カケルおじぃちゃん。ぐす…
えへ。約束守れたねっ(o^-')b」
ひと通り泣いたあと、
サヤカは小指を出して
ウィンクした。
その瞬間、カケルはすべてを思い出した。
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
14年前……
黒髪の女性「あれ?名字は……?」
薬屋「おろにゃいん」の片隅で
1組の男女が
何やら書類を書いているようだ。
漆黒の艶やかな髪をした女性が、
【婚姻届】に書く、夫の名字の欄を
指差し大柄な男性に問いかけていた。
大柄な男性は、一瞬の沈黙のあと
???
「あぁ、俺…施設で育ったんだ。
戦争孤児だからな。
…親はいねぇ。しかもだれだかも
わかんねぇ…。
だから、名字なんかない。」
黒髪の女性も
そう言えば聞いたことが無かった。
黒髪の女性「ごめんなさい…」
???「いや、大丈夫だ。慣れてる。
それより、
もし俺たちに子どもが出来たら
キミの姓をつけてやってくれ…」
黒髪の女性「うん」
黒髪の女性は嬉しそうに頷き、
【妻】の欄を埋め始めた。
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
そして2年後。
おぎゃあ…おぎゃあ…
元気な男の子の産声が聞こえる。
最近でも稀に見る
大きな産声にみんな驚いていた。
母になった黒髪の女性は…
産みの苦しみを乗り越え
産まれたばかりの我が子を胸に抱き、
愛おしく、優しく優しく撫でていた。
それから9年…
僕にもハッキリと「自我」が
芽生えた。
これが物心ってやつなのかな…?
「カケル」と名付けられた僕は
すくすくと成長していた。
剣を教えるという父さんと
弓を教えるという母さん。
毎日俺だ、わたしだとケンカばかり。
ケンカするとすぐに父さんは
「貴様!上官に向かって!」と
怒鳴るんだけど、
母さんは全然気にしていない。
でも母さんが怒ると、
父さんのごはんのおかずだけ
なんかちっちゃくなったりする。
結局父さんはなんだかんだいって
負けちゃうんだよね。
もう……
ほんとに仲がいいんだから。
ある日のこと…。
僕は次の日の学校の
用意をしていたんだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/29/fe/p/o0960055013783777282.png?caw=800)
カケル「母さんーっ!
僕の方位磁石知らなーい?」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/cc/09/p/o0960055013783777299.png?caw=800)
サヤカ「うーん、
わたしの部屋じゃないかな?
探してみてー!」
カケル「わかったぁ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/34/63/j/o0960042213783777310.jpg?caw=800)
がさごそがさごそ
かなり探したんだけど見つからない。
おっかしいなぁ。
カケル「うーん。ないなぁ……
あ、これかな…っ」
僕が見つけたのは…
古い懐中時計だった。
かなり古びた感じの
もう壊れかけの1品だ。
かろうじて動いてはいるのだけど……
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161028/11/ranran735/69/2a/j/o0960045413783777318.jpg?caw=800)
僕はなんだか嬉しくなって
色々いじり倒していた。
時計の針を進めたり、戻したり……
なんだか時間を旅しているみたいで
ぐるぐる針を動かすのがとっても
楽しかったんだ。
それが…
ふと……リューズの部分に
小さな突起があるのを
見つけるんだけど……。
カケル「何だこれ……ぽち」
すると時計が輝きだし……
僕を大きく包み込んだんだ!
カケル「わっ!わっ!
わーーーっっっ!!
かあさぁぁぁぁんっ!」
僕は…光の中に飲み込まれたんだ。
つづく
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
はいっ!
カケルの名字の謎解けましたね(o^-')b
もともとサヤカとは血縁に
するつもりだったけどねー。
あとはサヤカとガル……じゃなくて
旦那様。相変わらずですね(o^-')b
ずっと仲良くいてほしいものです。
しかし、9歳のカケルが行方不明っ!
果たしてどこに飛ばされたのかな?
次回もサブストーリー後編
お楽しみにーっ!
時駆の探童SP②後編へ
http://s.ameblo.jp/ranran735/entry-12214261164.html
11/5公開予定!
でわでわ………
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
過去記事とリンク集【らんなび】