らんです!
さて、先日の劇場選抜総選挙
お楽しみいただけましたでしょうか。
約束通り、
見事一位に輝いた、うらんちゃんの
書き下ろしです。
このためだけに書いた劇場。
お楽しみくだされば幸いです。
タイトルは『夢幻の幽花』
それでははじまりますよー?
ぶーーー(はじまる音)
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/9b/e7/j/o0960053813713589366.jpg?caw=800)
ごほっごほ、ごほっ!
なんとも痛々しい、聞いたことない
ような笛を吹くような音とともに
激しい咳が聞こえる。
顔の半分まで冷たいタオルで
覆われているのは、ゆうらん。
かなりの高い熱が出ているようだ。
町医者が首を振りながら
家を出て行く………。
これで…何人目だろう…。
原因不明の高熱と、
変な音の咳……。
病名も原因もわからず、
ただただ時間ばかりが
…………過ぎていった。
何時間も床に伏せる
ゆうらんのそばでは、
目を真っ赤にしたうらんが
正座して、唇を噛んでいた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/f6/bc/j/o0960059013713589376.jpg?caw=800)
うらん「ううううう(。ŏ﹏ŏ)」
:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:
数時間前……。
外で遊んできたうらんは
また泥だらけ……。
基本、近所の男の子とばかり
遊んでいるようで、
いちいち荒っぽい。
この年頃の女の子がするような
およそ女の子らしい遊び方を
していないうらんであった…。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/8e/73/p/o0960055013713589392.png?caw=800)
今日の遊びは「ぽむむ狩り」
冒険者を夢見る少年が、
これを倒せば仲間うちで1人前と
言われているいわば登竜門
となるモンスター狩りである。
毒もなくおとなしいので
危険視する声もない。
毛を逆立てたリーダー格の少年が
ずいっと前にでる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/8d/15/p/o0960055013713589396.png?caw=800)
ジャガー「まずは俺からだっ、
いくぜっ!」
麦わら帽子をかぶった
色の白い男の子が頬を
上気させて準備をしている。
リヒト「つぎはぼくね!」
いちばん背の低い男の子は
その背丈ながら怯えた様子もなく
微笑みを浮かべている。
マコ「うらんちゃんはここにいなよ?」
いちばん小さなうらんは、
うしろから見ているだけだが
いつかはわたしも!と
おもっているようだ。
うらん「がんばえーっ!」
こんな感じで、上級生の男の子に
くっついて遊んでいるのであった。
いまは見てるだけだが、やる気は
充分っ。愛用の小さな双剣を
背中に背負い、羽根をぱたぱた
させていた。
ジャガーがなんなく倒し、
つづいてマコ、リヒトも
ポムムを倒すと、
目を輝かせてうらんが
前に出ていく…………。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/c1/4f/p/o0960055013713589435.png?caw=800)
うらん
「つぎうらんがやるー!」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/37/cf/p/o0960055013713589443.png?caw=800)
ジャガー「うらんはムリだよ。
お前女の子だろ?
洋服汚れちまうぜ?」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/54/06/p/o0960055013713589448.png?caw=800)
うらん
「わたしだってたたかえるもん!」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/d1/d6/p/o0960055013713589455.png?caw=800)
リヒト「うらんだけちっちゃいんだから
やめとけやめとけ!」
うらん「むーー(。ŏ﹏ŏ)
でもだいじょ……」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/3d/c8/p/o0960055013713589461.png?caw=800)
マコ「うらんは、
もっと大きくなってからだね。」
全員に否定され、うなり続ける
うらん。
わたしだって戦えるのにっ!
しかし、毎回、こうして
「ちっちゃい子」扱いされる
うらんであった。
とつぜん!
一番の上級生ジャガーが
驚きの声を上げる。
ジャガー「おぃっ……あれみろよ!
し……白いポムムだぜ……っ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/35/98/j/o0417034813713605340.jpg?caw=800)
リヒト「捕まえようぜっ!」
マコ「よしっ、
うらんはくるなよーっ!」
突然湧いた色違いレアモンスターを
取り囲み、いっせいに攻撃する
少年たち。
ジャガー「よし、俺が押さえ込む!
今のうちにっ!」
リヒト「おけ!うりゃぁっ!」
しばらくして……
白いポムムは脚を完全に縛られ…
その動きを止めた。
ジャガー「コイツの背中の花
結構キレイだな?
おいうらん!見てみろよっ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/76/95/j/o0960050213713605344.jpg?caw=800)
うらん「うわーっきれいだぁ!
もってかえるーっ」
ぶちぶち…
ジャガー「こういうとこだけ
女の子っぽいんだな」
うらん「なんかいったかぁ?」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/ad/3b/p/o0960055013713605351.png?caw=800)
ジャガー「いえべつに」
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〜ソフィアの街〜
珍しいモンスターを、報告または
街のギルド協会につれていくと、
調査に協力したということで
わずかな謝礼が出る。
少年たちはそれぞれ謝礼をもらい
新しい装備を買っていた。
家についたうらんは……
ままをおどろかそうと
とびっきりの明るい声で
ゆうらんを呼んだ。
うらん「たっだいまー!
まま!
きれいなお花見つけたよ!」
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ゆうらん『ごほっごほっ……』
………。
………………。
誰がどう見ても、その花が
原因であるが、ほかの誰も
発症していないのに……
ゆうらんだけが
発症している不思議。
うらん「ままぁ……(。ŏ﹏ŏ)
ごめんね…っ!
うらんがへんな
はなをもってかえったばっかりに…
ごめんね…
ごめんね……っ!
だれか……
だれかままを
なおしてよぉっ!!
ゔぅっ…えぐっ……えぐっ……」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/01/ranran735/c7/58/j/o0960052713713605354.jpg?caw=800)
ゆうらんのそばをいっときも
離れようとしないうらんには、
泣きじゃくることくらいしか
できなかった……。
なにも、
なにもできない…
1日目の夜が無情にも終わった。
つづく
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キャスト
うらん
らんな
リヒト
J.O.ランタンさん
マコ
ワン子さん
ジャガー
ZZさん
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はいっ。
うらんの物語書き上げましたーっ。
しかも続いちゃいましたね(*´艸`*)
色違い白いポムムの花……
どんな謎があるのでしょうか。
そして!
今回も「アーヌエヌエ」のメンバーが
劇団員として参加してくれました。
今回出られなかったかたも、
またよろしければご参加ください(o^-')b
でわでわ………
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
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