315. 【らんな劇場】異形の仇敵⑤ 〜完結編(前編)〜 | 魔道士らんなのトーラムまいご日記

魔道士らんなのトーラムまいご日記

トーラムオンラインで支援職を中心にがんばってます♪
プレイ日記とらんな劇場というお芝居、そしてビモチャン生放送の文字起こしをできるだけわかりやすく書いています。

2015年7月から連続更新中っ


Twitter垢 @Ran_Toram

おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!






きょうは、
ついにヴェルヌの過去シリーズの
完結編(前編)です。




ヴェルヌの過去のキズは、
まだ完全には癒えていません。

もうひとつ、
やり残しがあるのです…。




それは、いったい何なのか……

あの男はどうなったのか……?



それでは始まりますよー。



ぶーーー(始まる音)

:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

紅い月の夜……



各地で弱い地震などが観測された。

天変地異の前触れか、
はたまた大きな災厄がくるのか…

人々は好き勝手にうわさを
繰り広げていた………。




翌日……

まだ夜も明け切らない
うちから……



ごんごんごん!

 
重いものがぶつかるような
ノックの音。


サヤカ、ヴェルヌは武器に
手をかけ、静かに戦闘態勢を取る。



扉を開けると……



ガルドが立っていた。


いつも険しい顔つきがさらに
険しくなっている。


ガルド「極秘任務だ」


:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:


『サハム地下道付近で
強力なエネルギー反応あり。

そこへ向かって調査せよ。

極秘任務のため、詳細なし。
少数精鋭にて撃破』

とのことである。




ガルドはこう続ける。


ガルド「そこで、27番に命令が来た。

俺とヴェルヌで前衛。 

サヤカは後方火力で行こう。

あとは……」



ガルドが言いかけると、

不意に後ろから声がする。



らんち「壁がいるんじゃない?

ボクが行こうか?


ちょっとなまってたんだよねぇ。」


軽い調子で話しかけたのは、
トレーニングから帰ってきていた
らんちであった。

ストレッチをしながら、
身体をポキポキ鳴らしている。


ガルド「(いつの間に…)

い、いや。
一般人の手を借りるわけには
いきません。せっかくですが……


らんち「行くってば!

ボクに難しいお話なんて、ぱす!」



ガルド「うーん、困りましたな」


らんち「じゃボクがそこに行くから
護衛してくれるよねっ(o^-')b

それならいいじゃん!

いいよね?!
守ってくれるよね?!

うーん!たのしみだっ!




ガルド「・・・」 


言い返す暇もなく畳み掛けられ
さすがのガルドもたじろいだ。

まぁ聞かれちまったし、一般人
混ぜたほうが、わかりにくいかな…

…と自分を納得させる。







ガルド「ところで…ヴェルヌ」

ヴェルヌ「はい!」

ガルド「そこにあいつが……いるらしい……」



画・キエさん
※なんと、このシリーズを見て描いていただきました!
トリハダ立つくらいシーンに合っててもう最高です!ありがとうございました!

その瞬間、
ヴェルヌの顔に険しさが浮き出る。

憎悪にも似た負の感情だ。



ヴェルヌはすっと立ち上がり
愛用の剣を磨き始めた。

丁寧に…丁寧に…
正確なリズムで磨く。

優しく優しく剣を愛でるように
丁寧に丁寧に磨き続けた。



しかしその顔つきは、、、

獲物を見つけた
猛禽類のようであった。


:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

【サハム地下道】
湿った洞窟に明かりが灯されている。
そこらに道具が転がっているが、
人の気配はなく、もっぱら
モンスターのすみかとなっている。

ガルド、ヴェルヌ、サヤカ
そして、らんちの4人は、
狭い通路の洞窟を歩いていく。





ガルド「ふん、魔物が増えたな。」

自分の背丈程もある両手剣を
片手剣のように扱いながら、
雑魚敵をまとめて蹴散らすガルド。





らんち「……弱すぎる!」 

バトルオークに拳を叩き込みながら

被弾などお構いなしに、屠り…
らんちはどんどん進んでいく。



サヤカ
「……魔物はどっちかな…」





ガルド「……なんか言ったか?」




あわててぶんぶん首を振るサヤカ。




サヤカ「教官…こあいよー(。ŏ﹏ŏ)」

:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:


そして、、、


一行は最後の広間にたどり着いた。




ガルド「気をつけろ…」




不意に……広間の奥の方から
低いバリトンの声があたりに響く。

身体の奥から振動するような
とても、とても不快な声………。


???「誰かと思ったら…………

クックック……………

『脱走兵』ガルドじゃないか…
まーた逃げ出したのかぁ?」



奥の方からシルエットのように
見える人影が話し出す。



剣を抜いて飛びかかりそうになる
ヴェルヌを制止しつつ…




ガルド「ジンバ教官……

いや…ジンバっ!

俺はあの時の俺じゃねぇ!」




ジンバ「くくっ、後ろの小娘は…

おぉヴェルヌじゃないか。

死んでなかったんだな……
運のいいやつめ。」




ヴェルヌ「こっ!!・・・」



ガルド「ヴェルヌ!待機だ!




ジンバ…なぜ裏切った……

貴様のせいで何人が死んだと
思ってるんだっ!」




ガルドたちを舐めるように

首をフラフラさせながら、
ジンバは続ける。


ジンバ「チカラだよ!

チカラこそが全て………

ふつうの人間なら手に入れられない
チカラを俺は手に入れたんだっ!



見るがいい………ぐああああっ!」


ジンバが全身に力を溜めると、

みるみる筋肉が隆起していく、、、

そして、背丈が2倍ほどになる……



特筆すべきは………その

右肩のあたりからの、

異形のモウヒトツのアタマ!


サヤカ「ボ、ボスローガ…………。」


ガルド
「いやふつうのボスローガじゃねぇ!!

やつより、、デカいっ!」




ジンバ「ふははははっ!!

これが、これが!

魔族のチカラだ!

そこらのボスローガなどと
一緒にするな!



ウガァァァーっ!

チカラが……っ

チカラが溢れるぜぇっ!





しかし、
なぜか嬉しそうにしている人が1名。


らんち「おおっ!ってことは

アルティメットローガねっ!!

くぅーっ♪楽しくなってきたっ!」




らんちは、早速ボスローガに
まっすぐ突き進み……!


「ボクはここだよ!」

と言わんばかりの高ヘイトで、
ボスローガを釘付けにするっ!




ヴェルヌは左、

ガルドは右に走り出す!


サヤカは後方から的確に射撃を行う!





攻撃はすべてらんちが受け

ありったけのチカラを込めて
攻撃班が攻撃するっ!

硬いが何とかダメージは与えて
いるようだが………。





そして………
幾度目かの連携攻撃の末…


チャンスは不意に訪れたっ!





らんちのシールドバッシュが
まともに入り、、、、

大きな隙ができるっ!!!



ガルド「もらったあぁっ!」




ガキィィィッッ



2つの頭の真ん中をガルドの
両手剣が捉えるっ!



ガルド「やった……か…?」





………しかし、剣は全く通らず、

完全に………弾かれていた。




ガルド「なん…だと…………」



その場に固まるガルド。




らんち「おっさんっ!

なにしてるんだ!逃げ……」


ガルド「!!!」



ニヤリ


ボスローガ・ジンバの顔が

……ゆるく歪んだ。



      つづく


:*:・♪・:*:・・:*:♪:*:・・:*:・♪・:*:

はい、温めていたヴェルヌの過去の
完結編です。


裏切り者の36部隊のジンバ隊長。

この裏切りのせいで、ヴェルヌの
部隊は壊滅しました。


果たして強化個体の、
アルティメットローガと化した
ジンバを倒すことはできるのか?!


明日後編をお届けしますね(o^-')b

お楽しみにっ!




異形の仇敵【後編】へ

でわでわ………

またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆



おことわり
昨日言っていた、ミスリル鉱石の
検証は根本から間違っていたので
またの機会にお届けしますね。