私の妄想です









しばらく話をして

もうそろそろ、電話を切るタイミング

かなぁって時に



「昨日はメールでごめん。電話しようと思ったんだけど、、、、」


って

翔が言いにくそうに話し始めたんだ



そっか、、、本題はこれだ、、。


他愛もない話が僕は嬉しかったんだけど

しょおはやっぱり僕に話したいことがあるから電話してきたんだね



「うん、いいよ」


「さとしならいちいち言わなくても

分かってくれるだろうなって

思ってたから、、、」



何を?

僕は何も分からなくて

うだうだ拗ねてたんだけど、、、


「僕なら分かるって?

学校に行かない理由?」



僕はしょおが僕に会いたくないから、、、

勉強しなくて怒ってるから学校に行かないんだって思ってるけど

やっぱりそうだってこと?



「うん、、毎年恒例だから仕方ないんだ。

ごめん」


「毎年恒例、、、、?」


「ほら、、、もうすぐお盆だから、、」



あっ、、、そうだ、、。

お盆前になると

しょおの家には親戚が集まるんだ。

忘れてた、、、



なーんだ、、、そうだったのかぁ。

毎年そうだったね

知ってる知ってる!



どうして昨日は悪い方向ばっかり考えて

しまってたんだろう.....




「しょおは受験生なのに来るの?」


「まぁ、そうなんだけどさ。

毎年のことだからね」


「、、、勉強の方が大事じゃない?」


「もちろん、家で勉強するよ」


「親戚がいたら集中できないでしょ?」

 


さっきのさっきまで

勝手に落ち込んでたくせに

そんなことは隠して、


受験生なのに

1日でも無駄にできないことを

偉そうに言う僕って......


受験生なんだから勉強の方が大切だし

親戚と団らんするより

勉強しなくちゃダメだと思うよなんて

僕が言うのはおかしいよね、、、



ただ単に親戚のせいで

しょおに会えないことが不満なだけ

なんだけどね



「さとし、、、もしかして、、

ちゃんと理由を言わなかったから

怒ってる?」


またちょっと反応を伺うように

聞いてくる



しょおは僕の気持ちなんて

気にしてなくて 

わかってないって思ってた。


怒ってたわけじゃないんだけど

しょおは僕が怒ってるって

思うんだね



ふふっ、、、、

僕はしょおが怒ってるって思ってたし

しょおは僕が怒ってるって思ってた



しょおは、僕のことを気にして電話してきて

くれたんだね





「毎年のことだし

僕は知ってたから大丈夫だよ、、、

怒ってないよ」


「本当に?」


「ほんとだよ」


「よかった~」



学校に行けない理由を知ってたことにして、大丈夫だよなんて 言っちゃったけど

しょおもホッとしてるみたいだし

僕も理由が分かってスッキリしたから

これでいいかな