妄想です
ご注意ください








掃除して飯食って
ぼーっとしてたら、あっという間に夜に
なる。

明日が近づくと
明日の仕事のことを考えなきゃいけない

休みの日なのに、仕事のことが
無意識に頭を掠める

デビューしてから、ずっとそうなんだ。

そんな毎日から逃れたいって
ずっと思ってる。
自分の思うままに生きてみたいなって、、。

自分の気持ちに耳を傾けてみたい

オレは何をしたいのか、何を見たいのか
何が必要なのか、答えが出るまで
時間にも縛られず
他人の思いにも縛られず
考えてみたい

今のオレには
叶わない夢のようなことなんだろうけど、、


もうすぐ23時だ

今日から明日に変わる頃に
仕事をこなす翔くん

翔くんは何年も毎週同じ時間に
テレビに出てる。

この番組に限っては、情勢や情報に
詳しくないといけないから、
他の仕事をしてようが休みだろうが
新聞をいくつも読んでる。

嫌にならないのかな、、、?
仕事が好きだからできるのか?
責任感が強いからなのか?


おれだって、仕事が嫌いなわけじゃないし
いつも責任感持ってやってるよ

したくないわけじゃない
無駄なことをしてるわけでもない
我慢ばかりしてるわけでもない

でも、、、、、、



「あっ、、、始まった」


翔くんが出てる番組を見るのが
月曜日の楽しみ。
仕事が休みでも翔くんに会える。
しかも、オレだけが翔くんを見てるって
いうのがいいんだよ

一緒に仕事をしてるときとは
また違う感覚で翔くんを見てる。


翔くんのコーナーはいろんな話題を
取り扱ってて、真剣でわかりやすく
解説してくれるんだ。

若いファンのみんなにも政治や経済の話に
興味を持ってもらえるようにって
言ってたな


難しい話もあるけど、そんなときは
翔くんの顔だけ見てる。ふふ、、、


「今日もかっこよくキマってんな」
「また赤と青のネクタイだ、、、
翔くんが選んでんの?」
「この話、、、前に松潤と話してたよね」


呑みながら
テレビの中の翔くんに話しかける

もちろん返事はないけど
時々、目があって見つめられてるみたいで
ドキドキすんの

オレを見てるわけじゃないのにね

翔くんファンのみんなもこんな感じで
見てるのかもね。

でもオレはファンのみんなよりも
翔くんに近い存在だって思うと 
ちょっと嬉しい。

優越感?っていうやつだよね?


どうして好きなことして過ごす時間は
あっという間に終わるんだろう


休みの1日の最後に翔くんの顔を見て
また頑張ろうって気合いを入れて
新しい1日を迎えるんだ


「翔くんおやすみ」


テレビを消して、ベッドへ。
お酒も飲んだから、気持ちよく眠れそう
なんだけど、、、、


その前に、翔くんにメールをする。
毎週ってわけではないけど
「見たよ」って簡単なメールを送る。

これだけでも、緊張するんだよ

仕事のことでもない、送る必要もない
面白くもなんともないメール、、。

そんなメールもらっても迷惑かもしれないけど、翔くんはいつも「ありがとう。また明日ね」ってすぐに返してくれる

なんてことない返事だけど
嬉しくて、安心して眠れるんだ

今夜も返事を待ってから眠ることにするよ