私の妄想です
拙い妄想話です
付き合ってた頃は
俺よりさとしの方が
こういうことに積極的だったような気が
するんだ。
二人きりになるとベタベタ甘えるのは
さとしの方だった
とはいえ、さすがに人前で
イチャイチャしたことはなかったし
甘えてこられても、どうしていいか
わからなかったんだ
まぁ、それは相手が女の子でも
俺はそういうタイプじゃなかったから。
さとしにも悲しい思いをさせたんだろうな
なのに、今はどうしたんだろう?
別に人前でイチャイチャしたいわけじゃないよ? イチャイチャしたくなったから
イチャイチャしてるだけ。
たまたまそれがたくさん人がいる公園
だったってだけで、、、。
ダメ?
大人なら我慢しろって?
ふわふわしてるその髪に、
少し潤った唇に、
しなやかな指先に触れたくなる
誰が見ててもいいけど
さとしが嫌がるならやらないから、、
恥ずかしいだけで嫌じゃないよね?
あの頃は髪の毛サラサラだったよね?
ちょっと触ってもいい?
本当はもっとキスしたいけど
もうダメかな?
ダメなら手だけでも握らせて、、
口に出したわけじゃないのに
ふふ、、って呆れたようにさとしが
笑って、「ちょっと待って」って
制される
「本当は、あの時しょおに
言いたかったんだ」
「何を?」
あの時っていうのは、再会して
一晩過ごした日のことだ。
「しょおのこと、ずっと好きだったって、
言えなくて、、でも言いたくて。今日は
ちゃんと言おうと思って来たんだ」
「そうだったんだ、、」
言ってくれたらよかったのに、、って
言いかけたけどやめた。
俺のことを好きだなんて言ったら
俺が困ると思ったんでしょ?
あの時のさとしは、自分の気持ちを
必死に抑えていたんだね。
もう、俺のことは忘れたんだと
思ってたから。
いや、、そう思わないと
その場にいられなかったんだ
本当は、、もしかしたら、
まだ俺に気持ちがあるのかなって
思ってた
付き合ってる人がいるって
言ってたけど、それも嘘だよね、、?
全部、俺のことを思っての言動、、、
さとしの優しさなんだ
今こうして気付けてよかったよ
「今も俺のこと好き?」
「ふふ、、、もちろん。小さい頃から
変わらず大好きだよ」
「小さい頃の大好きと同じなの?
、、俺たち大人になったけど、、」
もう一度さとしを抱きしめて
キスを繰り返す
「ちょっと、、さっきから恥ずかしいよ」
「俺は恥ずかしくなんかないよ」
「誰かに見られたら・・・・」
「見られたってかまわない」
あの頃は一緒にいるだけでも
誰かに見られたら恥ずかしいって思ってた。
それなのに、見られても平気だなんて・・・
大人になったから?
恋愛経験を積んだから?
そうじゃないよ・・
あの頃より、もっともっと好きだから。
さとししか見えないからなんだよ