私の妄想です
拙い妄想話です
二人並んで歩く
公園に近づくにつれ、人が増えてくる
「やっぱりクリスマスは
カップルだらけだな」
「翔、恥ずかしくない?」
「う~ん、、、少しだけね、、。
さとしは?」
相手がさとしだから恥ずかしいわけじゃなく
男二人でデートスポットに
向かうのはさすがに恥ずかしかった
さとしのこと好きなんだけどな。
付き合ったら平気になるのかな
さとしも恥ずかしい、、、?
「どうせ僕たちのことなんて誰も見てないから、気にならないよ。
でもさ、翔が隣にいることが恥ずかしいよ、、、昔を思い出しちゃって」
「俺といると恥ずかしい?」
「じゃなくて、、、あの頃、翔と並んで
歩くだけでドキドキしてたんだよ。
昔を思い出すから恥ずかしいってこと」
そうか。
さとしは周りなんて気にならないんだ。
周りを気にしてるのは俺だけ。
昔からずっとそうだったんだろう、、、。
俺のことだけ見てくれてたんだと思う。
今もドキドキしてくれたりする?
「ねぇ?あの頃の思い出っていい思い出?」
「そうだよ。
翔とはいい思い出しかないから」
「さとし、、、」
胸が締め付けられる
きっと何度も傷つけたのに。
いつの間にか公園の中を歩いていた。
俺は言葉が続かなくて
しばらく黙って歩く。
今ごろになって、
あの頃のさとしの気持ちに
気付いて後悔してる
「翔!ほら、すごいよ」
また、「ごめん 」って謝りそうに
なったとき、さとしが俺の肩をたたいて
少し背伸びしながら指差した
あの頃と今のさとしの気持ちが
変わってないといいな
そして、俺と同じ気持ちならいいなって
思ってるし、たぶんそうだと感じてる。
自分勝手だなって思うけど
俺に見せる
あの頃とかわらないさとしの優しい横顔が
そう思わせるんだ