私の妄想です
拙い妄想話です
きっと始めからお母さんと
いくつもりなんてなかったんだ
それでもまだ
はっきり言わない大野さん
俺と一緒にって言えばいいだけなのに。
言わせたくなってきたな、、。
言ってほしいよ
「まとめますね、、、
日帰りじゃなくて、海の見える料理旅館で
一泊したいんですね」
「うん」
「露天風呂付の和室で」
「そう」
「一緒に風呂に入りたいんですね」
「うん」
「誰とですか?」
「、、、かあちゃん」
「違うでしょ!」
「だって、恥ずかしいし、、そんなこと
自分から言えるわけないだろ」
母ちゃんと入ると思われる方が
恥ずかしいでしょうよ!
まったく、、
俺と入りたいんでしょ?
俺だって自分から言うの恥ずかしいですよ。
俺が入りたくてうずうずしてるみたいじゃ
ないですか!
まぁ、、、入りたいですけど、、。
結局俺も大野さんと同じこと
思ってるんだよな
「わかりました。自粛解除になったら、
俺と二人で海の見える旅館で
露天風呂付の部屋で一泊しませんか?
美味しいご飯食べて、
一緒に風呂に入りませんか?」
「和室な」
「えっ、、あっ、、はい。
和室で同じ布団で一緒に寝ませんか?」
「ちょっ、、ちょっと、、同じ布団なんて言ってないよ、、」
画面に向かって、手をヒラヒラさせて
俺の発言に物申してるけど
なに、照れてるんですか!?
和室で布団で、、なんて、
エロい想像しかできませんけどね?
大野さん、ヤる気満々じゃないですか!
そのつもりなんでしょ?
まったく、、、
「はいはい、、隣に並べて寝ましょう」
「なんか、嫌そうだな、、」
「並べて寝るのがですか?」
そりゃ、、、嫌ですよ。
ひとつの布団で寝たいですよ。
「そうじゃなくて、、、オレと、、」
「嫌なわけないじゃないですか!
これが俺の一番やりたいことです!」
「ふふ、、、そうか。それなら仕方ないね。
櫻井くんがやりたいことなら付き合うよ!」
あは、、あはは、、
俺って、いい恋人だよね、、。
大野さんの心が読めるんだから。
ちょっと疲れたけど、
あの嬉しそうな顔見たら
文句も言えないよ
「早く行きたいです」
「うん。いつ行けるかな」
いつでもいいですよ。
ずっと一緒にいるつもりですから、、、
そうだ!
一緒に風呂入るなら
腹筋も見られるかな?
腹筋どころじゃないぞ、、、
いきなり泊まりとか、、
大丈夫か?
行くまでに、あっちの方
すませといたほうがよくないか?
いろいろすませてから、予約した方が
いいかもしれない
少しでも早い方がいいな
明日にでも大野さんちに行って、、
だめだ、、不要不急の外出は控えなきゃ。
いや、これは重要案件だ!
許される外出だ!
愛し合えば免疫力もアップするって
誰かが言ってたような気がする!
「ちょっと櫻井くん?顔あかいよ?」
「えっ、、うそ?」
慌てて顔を隠すけど、
大野さんの視線を感じて、何考えてるか見透かされてるような気がして、ますます
顔が熱くなる。
「エロいこと考えてんだろ?」
「ち、、違いますよ、、」
「ふふ、、違わないよ」
もしかして、
大野さんも俺の心が読めたりする?
そんなはずないよね。
俺の顔が赤かっただけ。
電話だったらわからなかったはず
「やっぱり、電話でいいです!リモートはもういいです、、、」
「ふふ、、そう?
さて、、仕事する気になったから
そろそろ切ろうかな」
「はい」
「じゃあ、、また」
軽く手を上げて別れると、
大野さんのいない暗い画面に戻った