私の妄想です
拙い妄想小話です








電車の中で、LINEを何度も見る

「いつから待ってるんだろう、、
寒くないかな、、風邪引かないでよ」

櫻井くんのことを考えてたら
危うく乗り過ごすところだったよ。


あわてて電車をおりて、
階段をかけ上り改札を通る。

駅に着いたことを知らせた方がいいかなと
思いつつ、LINEする時間ももったいない。
少しでも早く会いたい。


一度も立ち止まることなく公園へ向かう。
もしかしてスキップしてんじゃないかと思うくらい足が軽いし、ルンルンしてる。

イブの日に櫻井くんと歩いた道。
きっとこの帰りは一緒に歩くんだ

手繋いでたりなんかして、、、。

駅で別れを惜しみながら
イチャついたりなんかして、、。


「ふふっ、、」
櫻井くんとのいろいろを妄想してしまう。
恋人になったらって。
、、、かなり恥ずかしい。
でも期待してしまう。


公園の入り口が見えると、
一気に緊張して、妄想から現実に戻る。
一度も止まらず来たけれど、気持ちを
落ち着かせようと立ち止まり深呼吸をする。

妄想で緩んだ顔も
緊張とともにこわばっていく。


どんな顔して声かけようかな、、
軽い感じがいいかな?
ふざけるのはダメだよね?


考えながら公園に入ったんだけど
答えが出ないうちに
ベンチに座る櫻井くんの姿が見えた。

少し前屈みになって険しい顔してる。
緊張してるのか?
ふふ、、可愛いな、、。



「こんばんは、櫻井くん」

「あっ、、大野さん!こ、、こんばんは」


櫻井くんを見たら、緊張もなにも、
嬉しくなって自然と体が動く。

そっと後ろから近づいて
トントンって肩を叩くと
ハッと驚いた顔で立ち上がる櫻井くん。

座って、、って促すように
腕を引っ張って一緒に座る


「待たせてごめんね」

「いえ、、。こんな時間に呼び出して
すみません」

「大丈夫だよ」

「来てくれて嬉しいです」

「うん。、、、それで?どうした?」

「え~っと、、あの、、」

「なに?大事な話でも?」

「、、、まぁ、、はい」


何の話かなんて分かってるくせに
オレって意地悪だな。
緊張してる櫻井くんが可愛いから、ついね。


そんなに、緊張しなくて大丈夫だよ、、。
同じ気持ちだから。

オレから言ってもいいんだよ?

、、なんて、今は余裕かましてるけど
想いを伝えるって、
とてもエネルギーがいるんだ。


頑張って、、櫻井くん!
そして、頑張れ!オレ!