ビジネスに関する感銘の書籍をひとつ。
カバー表側で、目からウロコの「すごい売り方」満載! と銘打っていますが、まさに目からウロコです。
著者は、プロサッカー選手を目指して高校中退したが、その後、戦力外通告を受けて断念。
ふとしたきっかけでバイクのリサイクル販売業を始め軌道に乗り、これまた縁あってこの事業をユダヤ人商社に売却し、自らもそのユダヤ人商社の一員となり、ユダヤ人のマーケティングをがっちり学び、その後独立。
ユダヤ流マーケティングと、日本人流のやり方をミックスさせた独自のモノの売り方で、以後、いくつもの事業に成功する(失敗ですってんてんもあり)、という内容です。
私が感銘したポイントは以下のとおりです。
・モノづくりの国である日本人と商業の天才ユダヤ人とは、商品の売り方についての発想が、おそらくある意味でまったく逆発想であるということを、著者が惜しみなく書いている点。
・従来、ユダヤ人やユダヤの商法に関し表した書籍には、ユダヤ礼賛というか心酔というか、ちょっと信仰に近い著者のイメージがなくもなかったのであるが、本書の著者は、商売の天才ユダヤの背景にある超合理主義を認めつつも、そこへ日本的な仲間意識や思いやりの心もミックスさせる必要性を強調している点(ユダヤ人上司と大げんかしたことも何度かあった)。
思考の柔軟性と意志の固さ、かぶれない心の持ち様に感銘。
・英語ができることに越したことはないのだが、一にも二にも(ユダヤ流)マーケティングを習得することが肝心であると説いている点。
日本マクドナルド創業者 藤田 田著「ユダヤの商法」をはじめ、海外とビジネスする者は英語ができなきゃ話にならない的なことが常に語られているので。
’87 2月1日現在 254版発行のモンスター本
(終)

