「キモちゃん。私宇宙人になるから撮ってくれない?」
「よくわかんないけど楽しそう!!いいよ!!」
キモちゃんさすがよね~。こんなメールでOKくれて。いいキャラしてる!!で、本当に撮ってくれるんだから最高
宇宙人はなんか異世界人っぽいことをしたかったんです。たまにおかしくなる。でも本気。
撮影は前日の夜からスタンバイ。もちろんオール。(我が両親にカラオケ屋まで送ってもらった。なんせすごい荷物)早朝に某所で。
のハズが雨降ってきた~!!土砂降りだ~!!
だけどまだ手はある。
学校内なら濡れない!!
そうして試みた校内撮影。
移動中に濡れた二人。
土手沿いを歩いて。橋を渡れば学校はすぐそこ。
「きもちゃん。もうすぐで学校着くからね!」
気分はもうサバイバル。だってシャワー浴びたみたいに濡れて歩くこと15分ですもの。
とことことこ
そこに奴が現れた
とことことこ
きもちゃんと私の横を通過していった
優雅に・・・
そう、とても優雅に・・・
黙り込むキモちゃんと私。
「ね・・・ね、ねぇ、きもちゃん」
声が震える
「・・・・・」
きもちゃんは黙り込んだままだ
「見た?」
「見た」
犬がカッパ着てた~!!!!犬が!!
私らビショビショ。21と22歳の私らビショビショ。
カッパもなく傘も買えず。なんでワンちゃん雨具着とんの!!
「「お犬様っ!!」」
二人で知った格差社会。雨にうたれた5時46分。あの時わたしらは確実に犬より下の身分だった。
ちなみに画像は宇宙花です。全部私です。そして合成がまだうまく完成していないけど載せちゃいます