ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)は、名前のいわれとなっているように雌の前翅端が黒く、雌雄で羽の模様が大きく異なっています。ヒョウモンチョウの仲間は敏捷な飛び方をするチョウが多いのですが、ツマグロヒョウモンの飛び方は優雅で、ひらひらと舞うように飛びます。

南方系のチョウで、本州では1980年代までは近畿地方以西でしか見られず、富山県の平野部で観察されるようになったのは1990年代以降のようです。(1979年発行の「富山県の昆虫」には1953年の小矢部市稲葉山での記録のみが記載され、偶産種とされています。)ツマグロヒョウモンの分布拡大は、モンキアゲハとともの分布拡大とともに、近年の地球温暖化の証左とされることがよくあります。

幼虫の食草は、各種のスミレ類で、園芸品種のパンジーやビオラなども食べています。

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《ツマグロヒョウモン♀ 2010/07/23》

※ 頼成の森のイベント(「夏休みキッズ広場に集合」)

     『木工手作り教室』 7月31日(土)、8月1日(日)

  (3箇月前から3日前までに電話・FAXで森林科学館にお申し込み ください。)

     『自然体験の広場』 7月21日~8月30日の土日(8月15、16日は除く。)

     『自然観察等の相談広場』 7月21日(月)~8月30日(月) 

     http://www.bgtym.org/ranjyounomori/event/event_a.html

※ 森林科学館の休館日は、火曜日・祝日の翌日・年末年始です。

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(HK記)