いよいよ初出勤の日。
会社は住宅街の中にあった。
すぐ近くのはずなのに、迷いに迷って着いたのは…
地元のガス会社?郵便局?とでも言いたくなるような非常にこじんまりとした社屋…
こ、ここがテレビ局だなんて~~~~
初出勤日は先輩の男性アナウンサーの取材についてゆく。
たしか、国体の壮行会だったような…。
取材は基本、カメラマンとアナウンサー(記者)の二人行動。
カメアシ(カメラアシスタント)などはつかないので、三脚はもちろんアナウンサーが持つ事も。
大変な仕事だ…。
先輩は壮行会の様子をただじっと見ているように見えたけど、たぶんどんな原稿を書こう、どんな組み立てにしようと頭の中で考えていたのだと思う。
…そう、基本アナウンサーが記者を兼務していて、原稿は読むだけでなく、書くのもアナウンサーの仕事なのだ。
会社に帰り原稿を書く。
できた原稿をその日のデスクが添削し、オンエア用の原稿となる。
それをその日の読み担当のアナウンサーが下読み。
シーン、場面が切り替わるところ、インタビューや音声を生かす部分までのラップタイムを出す。
それをもとにカメラマン(時にはアナウンサー)が編集。
アナウンサーが出したラップタイムを基準に編集することで、シーンにあった読みが時間通りにできると言う訳。
ニュースを見ていると、アナウンサーがインタビューまでにきっちり読み終わることができたり、ばっちり時間通りに読み切れて感心する時があるかもしれませんが、これはちゃんと時間を計って調整しているからこそできる技。
この尺調整がかなり重要なのです。
さて、この日は見学だけと挨拶周りで終了。
アナウンサーのほとんどが編集室での初顔合わせとなった…
オンエアが終わった後の反省会。
それまでさんづけで読んでいた上司が突然私を呼び捨てにし始めた…
その瞬間から私も社員と同様、この会社にめいっぱい、こき使われる身となったのだった。。。