素直にがんばるっておもうよ | どことなく なんとなく。。

どことなく なんとなく。。

主に東京八王子を中心に活動している
歌うたい 中村啓士のブログです。
日々歌ったり MV制作などをしてます。
八王子にあるライブバーpapaBeatでスタッフもやってます!

昨日はトランヂスターのワンマンにゲストで参加した
とてつもなく楽しかった
その後も次々と現れる刺客を相手に
素晴らしいエンターテイメントを見せつけるトランヂスターの皆さんに鳥肌がたち
最後まで叫び続けた
最高の一日だった
出会えて良かったと本気で思ったし
この一日に参加させてもらえた事に深く感謝した
ありがとうございました!!
トランヂスターが大好きです!


そして
今日は通夜に行った
正直電車賃すら厳しかったので
早めに自分だけ出て、仕事中の母から少し金を借りに福生にいった
恥ずかしく申し訳ない事であったが
どうしても顔が見たかった
最後のお別れを言いたかった

母にもすんなり会え時間も余裕があったので
久々に福生に来たし昔住んでた場所も近くだったので少し歩いた

当然ではあるが僕の家はとっくになく
友人の家も原型をとどめているのは僅かばかりであった

まだあの人はそこに住んでいるのだろうか
そんな事を考え記憶を辿って歩き回ると
自分が当時縄張りだと主張して遊び回っていた世界があまりにも狭い世界であった事に驚く

小学校低学年の力なんてこんなもんだよなとか思い
少し疲れて来たので懐かしい場所でタバコを吸って休んでいると
高校生くらいの男女が自転車に乗ってふらふらやって来た

たぶん付き合ってんだろうね

あまり見ては悪いなと思いつつもぼんやりと眺めてしまった

二人はとくに会話もせず、ふらふらと前へ進んでゆくと
僕からちょっと離れた所で女の子が自転車を降りて頭を抱えうずくまった

男の子はじっとそれを眺めている

しばらくすると女の子は何かを言ってスッと立ち上がり
自転車をひいて歩き出した
男の子も何も言わず横にならんで歩き出す
手を握り合っていた

何故か涙が出て
頑張れって勝手に思い
直ぐ我にかえり何やってんだ俺?とかおもって下を向いたら
ちっちゃいアリンコがたんぽぽの綿毛を一本必死に運んでいる姿が目についた

なんだかドラマや映画のワンシーンみたいで
出来過ぎだろ~と笑いそうになってしまったが
変な人に思われるので堪えて駅に向った




拝島で嫁と合流し、二人で電車に揺られて葬儀場を目指した
黒い服を着た嫁を見たらさっきまでの懐かしい気分が一気に消え
夢から覚めたような気分になった

車内で何を話したかはあまり覚えていない
途中から鞄に入れておいたJoJoを読み出した
しかし全く頭に入らず、すぐに読むのを止めた

目的の駅に着くと、二人で喫煙所で一服してすぐに歩き出した
しかし、地図を見ていた嫁が右に行くはずの道をまさかの左曲がり!
という荒技をこなし、しばらく気づかず15分程歩いて喧嘩しながら引き返して
やむなくタクシーを使うことになった

葬儀場には2~3分で着いた

タクシーから降りて受付に向うと
すでにお経が始まっていて、誰かのすすり泣く声が聴こえた

なんだかよくわからない気分になってキョロキョロしてたら
係の人に声をかけられ、そのまま棺桶の前に案内してくれた

棺桶は部屋の奥にデーンと横になっていて
前には写真と誰かが書いた似顔絵などが置かれていた

あー
あの中にいるんだ
とぼんやり思ったが
正直あまりこういった場面に慣れがなく
どうしたらいいのかとまどいつつ
ご親族の方にぎこちなくご挨拶をし
棺桶の前にある写真を眺め一礼をして
つまんでぱらぱらして案内されるがまま隣の部屋へと向って行った


このときは悲しいとかよりもどうしたらいいのかという戸惑いの方がでかく
涙はでなかった
というよりあっという間すぎて実感というものがあまり持てなかったんだと思う
顔もみてないし

隣の部屋では食べ物や飲み物が用意されてあり
あの子が死んだ事を教えてくれた友人を見つけてぼそぼそしゃべりながら
もそもそ寿司を食ったりした
嫁に海老あるよ?食べる?といって無理矢理皿において喰わした気がする
俺はトロを密かに3つ喰ってしまった

しばらくするとお経も終わり
係の人に言われ、ふたたび棺桶の前に行き
そこではじめて顔を見させてもらった

とても綺麗な顔だった
よく寝てるみたい...とか言うが正にそれだった

たまらず涙が出た

ぼろぼろ泣いた

死んじゃダメじゃん
とおもわず声をかけようとしたが、声にならなかった
なってても何言ってんだって話なのだけどね

ずっと眺めてたら目開けたりすんじゃないだろうかと思ったのか、しばらく眺めていたが
人も詰まっていたので、最後に「バイバイ」という言葉をかろうじて出して出口に向った
嫁のいる方からは「ありがとう」という言葉が聴こえた

去り際にあの子のお父さんに「ありがとね」と言われたが、ろくな返事が出来なかった事を申し訳なく思う

外に出たら喫煙所を見つけてふたたび一服
タクシーは使わず歩いて駅に向った
真っ暗な夜道をふらふらと話しながら歩く

これでもう二度とあの子には会えないのだ

帰り道でも
途中でファーストフードに寄って二人で昔話をしたが
ろくな話が無い事に気づき
もうちょいハッピーな思い出つくってけよと笑った
そんでその後すこし泣いた


家の前について
いつもの景色を眺めるとほっとしてしまい
自分がすごく疲れてる事に気づいた
嫁は多分それ以上だったんだろう

玄関の前で二人で塩をまいてると
袋に非食品と書いてあった事に気づき
「これ、喰えないんだって」というと嫁が「えー。そうなんだ。」と何故か残念そうに言うので
「喰う気だったのかよ!!」とツッコミを入れて家に入った

とても長くそれでいてあっという間な一日が終わった
誰かが死ぬってこういう事なんだなと改めてかんじた一日だった
そして絶対に忘れたくない一日となった

そんな一日だった



ちゃんと顔をみてさよならが言えてよかったよ

ありがとうございました